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ブレア首相夫人

「[英国あれこれ(名古屋弁)」に3度目の登場のメアリーさんとドロシーさん。

今回はイントロ無しで、勝手にお話はじめちゃって下さい!

「メアリーさん、なーにー、顔が真っ黒けになってまって、どっか旅行でも行ってりゃーたの?」


「ちょっとコスタデルソルにきゃーすいよくに行っとったがね、ドロシーさん。でも、ぎゃーこくはやっとかめだで、づつにゃ~。

ほいで、私がおらん間になんかニュースあったきゃーも?」


「ほらやっぱしブレア首相夫人の話だにゃーも。」


「シェリーさんかね? なんか又もんだゃーおこいただかいね?」


「先週アフリカ向債務の話ししにワシントンにトニーがブッシュに会いに行きゃーして、シェリーさんも一緒にホワャートハウスにいりゃーただけどね、そのみゃあの晩に彼女が一人で別なとこで講演きゃーひらきゃ-して、ぎょうさんお金もらわしただと。3万ポンドっちゅう噂だに。ほんだもんでさゃーが、野党やマスコミが「首相夫人の立場を利用して金儲けしたらだちかん」そいただわ。


ほしたら本人は「前から決まっとった講演きゃーだで、ただの偶然。個人的なことだでほっといてちょー! おみゃーさんたー、サッチャー首相のご主人が個人的に活動してお金もらやーたときはなんも言わんで、私んときばっかそう言やーすのは男女差別だにゃーかね?私は犠牲者だがね。」と反撃したもんで大騒ぎになってまって。」


「そうだったんきゃー。ほら言い過ぎだわいね~。ほりゃーデニスさんはようけのきゃあしゃの取締役やっとらしたけど、サッチャーさんが党首になる前からやってりゃーた仕事ばっかだで、ちがうわいねえ?」


「ほりゃ全然ちがうわ。今回のワシントンの講演もよー、しゃーしょにざゃーワシントンの英国たゃーしが出て挨拶しただと~。」

「ほんじゃあ完全に立場を利用しただがね~。」


「まっと言うと、これがはじめてやなて、しゃーきんオーストラリアにも講演ツアーにいりゃーて、十万ポンド稼いどったんだと。今回目立ってまったのは、たまたまトニーと一緒になってまったからだで、彼女も、なんもおんなじ日にせんでもええのにと怒っとるだと。


ほんで、こんだあ来月マレーシアでまた講演しやーすだけど、あんな人権無視の国に行ったらかんとか、ショッピングセンターのオープンに顔出して、金持ちオーナーの別荘にしょうたゃーされやーすらしいとか噂になっとるだわ。労働党内部からも、トニーのダメージになるでけっちーことはやめりゃー言われとるみたゃ-だよ。」


「ほらまあシェリーさんはバリバリのキャリアウーマンで優秀な判事さんやっとりゃーたで、家庭にはおさまれんのはりきゃーできるわいね? 子供が4人もおってお金も欲しいしね~。」


「外でなんかやっちゃかんとはだーれも言っとれせんに。金儲けがだちかんだがね。」


「ほんならブッシュ大統領夫人みたゃーにチャリティに寄付しりゃええにね。」


「お金いるなら、トニーが首相やめやーしてから二人で講演しっからかしゃーどえりゃー儲かるにきまっとるで、それからやりゃーええだがね。サッチャーさんはそいでよーけかせぎゃーしたみたゃーだに。」


「ほんで、そうなるのは、まあすぐじゃにゃーの?」


「おまはんもそう思うきゃー? 私もだがね~。」





はい、そろそろ皆さん慣れたでしょうから、もう標準語訳無しでも意味わかりますよね~?


えっ? まだわからないって? 

しょうがないわねえ。じゃあ翻訳するけど、これが最後ですからね!




「メアリーさん、まあどうしたの、顔が真っ黒になって、どこかに旅行にでもいらしたの?」

「ええちょっとコスタデルソル(スペインの南海岸)に海水浴に行ってたのよ、ドロシーさん。でも外国は久し振りだったから疲れてしんどいわ。それで、私がいない間になにかニュースあった?」

「そりゃあブレア首相夫人のことだわよね」

「シェリーさんが? 何かまた問題起こしたのかしら?」

「先週アフリカ向け債務の話をするためにトニーがワシントンにブッシュに会いに行って、シェリーもホワイトハウスに一緒に行ったんだけど、その前の晩に別のところで講演会を開いてお金をたくさんもらったんですって。3万ポンド(約6百万円)という噂よ。それだから、マスコミや野党が「首相夫人の立場を利用してお金儲けをするのはけしからん」と言ったわけよ。そしたら本人は「前から決まってた講演会なんだから放っておいてちょうだい。あなたたちは、サッチャー首相のご主人が個人的に活動してお金お貰いになったときは何も言わないで、私のときにだけそう言うのは男女差別ではないの? 私は犠牲者ね。」なんて言ったから大騒ぎになって。」

「そうだったの。そりゃ言い過ぎだわよね。デニスはたくさんお会社の取締役やってらしたけど、それはサッチャーさんが党首になる前からやってらしたものばかりだから、ちがうわよね。」

「そりゃ全然ちがうわよ。今回の講演会もね、最初に在ワシントンの英国大使が挨拶なさったんだって」

「それじゃあ完全に立場を利用したってことだわよね」

「もっと言うとね、今回がはじめてではなくて、その前にオーストラリアに講演ツアーに行って、十万ポンド(約2千万円)稼いでたんですって。今回目立ってしまったのは、トニーとたまたま同じ日になってしまったからで、シェリーさんはなにも同じ日にしなくてもいいのにと怒っているのよね。

それでね、今度は来月またマレーシアで講演なさるんだけど、あんな人権無視の国に行ってはいけないとか、新しいショッピングセンターのオープンに顔出して、金持ちオーナーの別荘に招待されるらしいとかいう噂になっているのよ。労働党内部からも、トニーのダメージになるから、けちなことはやめなさいと言われているらしいし。」

「そりゃまあシェリーさんはバリバリのキャリアウーマンで優秀な判事さんでいらしたから、家庭におさまれないのは理解できるわよね。子供が4人もいてお金も欲しいだろうしね。」

「外で何かやってはいけないとは誰も言ってないのよ。お金儲けがいけないわけ」

「それならブッシュ大統領夫人みたいにチャリティに寄付すればいいのよね」

「お金がいるなら、トニーが首相やめてから二人で講演しまくればすごく儲かるに決まってるんだから、それからやればいいのよ。サッチャーさんはそれでたくさんお稼ぎになったみたいよ」

「それで、そうなるのはもうすぐなんじゃないのかしらね?」

「あなたもそう思う? 私もよ」