ユーロビジョン・ソング・コンテストと言えばABBA(本当はBが一つ裏返しなんだけど)。1974年に「ウォータールー」が優勝して世界的ヒットになったのはご存知でしょうが、彼らの音楽は今ロンドンで意外な形でよみがえっています。


ロンドンはニューヨークと並ぶミュージカルのメッカですが、数年前から「Mamma Mia」というステージが人気です。これは勿論ABBAのヒット曲のタイトルですが、このミュージカルに登場する曲は全て往年のABBAのヒット曲。

ABBAの男性二人が作ったこのヒット・ミュージカルは、私も見たことあるのですが、ABBAの曲がドンピシャっとはまるようにストーリーが展開するのです。ストーリーは、たしかギリシャの島のホテルが舞台のイギリス人の中年カップルの恋愛モノ。昔の恋人同士が再会して結ばれる、とかいう話だったと思います。


ヒロインの娘の恋物語と並行してドタバタ風に進むコメディ仕立ての楽しい舞台で、中年ヒロインとその友人二人がやたら元気が良くて魅力的なのです。最後はパーティ場面という設定だったと記憶しますが、皆でギンギラギンのミリタリー調ABBAコスチュームでウォータールーを歌うと、客席の観客も一緒になって踊り歌うという賑やかさ。私も娘と一緒に行ったのですが、親子そろって楽しめるお勧めミュージカルです。

しかしこのアイデアは巧みですよね~。皆が知ってる親しみやすい音楽ばかり使うわけで、新しい曲を作る手間もリスクも無し。あの男性二人は現役で色々プロデュースもしているようですが、なかなかの商売人です。


一時は二組の夫婦だったこの4人、女性の方は二人とも早くに引退したようですが、赤毛の方は時々テレビで見るし、このミュージカルの初日にも顔を出していました。金髪のアグネスにも来て欲しかったのでしょうが、彼女は20年以上隠れていてほとんど出てきません。でも明日の夜テレビで久し振りのインタビュー番組を放映するそうです。なにやら問題含みの人生のようで、「アタシお金もいっぱいあるし、悠々自適でハッピーよ」ということではなさそうです。面白かったら又書き込みしますね。

しかし、ユーロビジョンで優勝しても世界的にヒットしたのはこれだけで、後はすぐ消えてしまった曲がほとんど。それぞれの国ではそれでも印象に残る曲はあるのでしょうか、イギリスでは、クリフ・リチャードの「Congratulations」とサンディ・ショーの「恋のあやつり人形」(うわーっ、両方とも古いなあ! 60年代後半から70年代はじめだよ)、もう少し新しいところでBucks Fizzという男女二人づつのグループがいて、80年代はじめにたしか優勝し、イギリス版ABBAと呼ばれていました。

因みに、クリフ・リチャードはポップ音楽界のピーターパンと呼ばれていて、60歳越してるけど、信じられないほど若々しくて、今でも現役歌手として活躍してます。チャリティに精出したり王室関連のコンサートに出た功績で今やサー(Sir)の称号までもらっています。歌が上手であればいつまでも稼げるのは洋の東西を問わずってことですかね。