同時テロの日に私があと5分家を早く出たら危なかったと書きましたが、よく考えたら逆で、あと5分遅く出たらというのが正しいです。トーチャンの言うことを聞き間違えたのでしょう。自分でもよく考えないですぐ書いてしまったので、すみません。

だとすると、オペラとブログとオリンピックのせいで私は死にかけたことになってしまいますが、まあどっちにせよ遭遇しなかったわけで、何かのおかげとか誰かのせいということはなくて、こういうことは「運命」ですよね。

でも、私はニアミスで精神的に影響を受けているわけではないと思っているのですが、あれ以来ちょっと頭の中が崩れているのかもしれなくて、サイレンの音が耳にこびり付いているせいなのかとも思うのですが、単純なことでワークしなくて馬鹿なミスをするんです。


昨日もオペラに行くのに家を出る時間をまちがえて焦りまくりました。途中で地下鉄を降りてタクシーで飛ばしたのでなんとか間に合いましたが、私が時間通りに着いてクレジットカードを提示しないと一緒に行く人たちの切符も渡してもらえないので責任重大、どうしてこんなときにバカバカ、と自分の頭叩いてました。


でもタクシーに乗ったおかげで街の様子がわかり、椿姫ロンドン特派員としては、ブログのネタになるかなとも思いました。私のモットーの一つは「転んでもただでは起きない」ですから。

というわけで観察したところ、ハイドパーク周辺を走ったのですが、爆破翌日の金曜日はゴーストタウンのようだったのに比べると、観光客もたくさんいつも通りのんびりと歩いていたし、オペラの後ウエストエンドというショッピング街に行きデパートにも寄りましたが、土曜日としては人出はちょっと少なめだったようですが、充分たくさんの人がショッピングしてました。

もちろん亡くなった人のことを悼み、テロリストに対しての怒りは誰でも感じているのですが、苦しいとき感情を外に出さないのが美徳とされる国柄だし、テロに屈せず皆で必死に普通に戻ろうとしているロンドンを実感できました。

一緒にオペラを観ていた人たちも、あんな事の直後なだけに、私と同じように無事に生きていてこんな素晴らしい芸術に接することができた幸せを噛み締めていたと雰囲気でひしひしと感じました。終わったとき隣のおばあさんが「とても良いパフォーマンスだった。こんなときだから余計ありがたさを感じるわよね」と話し掛けてくれました。

本当にその通りで、昨日は久し振りに日が差して綺麗な夕日が見えましたが、それを見ながらしみじみと今生きている幸運と、これからも運良く難を逃れて世の中の美しいものに接する機会がたくさんありますようにと祈りました。



しかし、頭がぼけてるのは単に年のせいかもしれなくて、こっちはどうしようもないですよね~?



因みに、私のモットーは他に一つだけで、「ものは言い様考え様」。

血液はB型だし、あまり思い込みしないタチなので、外国で暮らしていくのには適していると自分でも思います。