同時テロから一週間過ぎた7月14日正午、ロンドン市長ケン・リビングストンの呼びかけで、2分間のとうがありました。なるべく外に出て通りで皆で一緒にとの市長の提案で、国中のいたるところで人々は立ち止まり犠牲者の冥福を祈りました。

エリザベス女王はバッキンガム宮殿で、ブレア首相は首相官邸で参加しました。

queen silent blair silent



trafalgar vigil


トラファルガー広場では2万5千人が集まり、市長や有名人らのスピーチもありました。


一週間前にはここでオリンピック決定をお祭り騒ぎで祝ったばかりなのに、打って変わった悲しい集いとなりましたが、落ち着きを保ち冷静に受け止めるロンドン市民の姿は感動的です。


折りしも先週日曜日には第二次世界大戦終結60周年で、ドイツ軍の空襲に6年間も耐え、最後には勝利を勝ち取ったことを思い出させる行事もあり、あらためてresilience(ショックを弾力的に受け止めて、ゴムのように元に戻ること)と defiance(降参しろと脅されても抵抗すること)という英国魂を見せるときが再び訪れたことを肝に銘じたのでした。


テロ犯人は判明しましたが、彼らはただの歩兵に過ぎず、後ろで大きな組織が操っているのは明らか。これからも何か起きる可能性は極めて高いので、平常心を保ちながらも充分な注意をし、宗教間の争いに発展させずに対処しなくてはなりません。


特に私が働く金融街シティはいつも狙われるので、緊張した雰囲気が続くでしょう。