ロンドンのユニクロで浴衣売ってる! で、ロンドンのユニクロで浴衣を売ってるのを見て驚いた記事を書きましたが、やはりそんなもの買う人は少なかったようで、売れ残って予想通り半額になりました。それで19.99ポンド=4千円、日本での当初定価です。この値段では勿論ミシン縫いの中国製。
ちょっと前に、コメントをよく下さるSardanapalusさんから半額ニュースを聞いていて、それなら買いに行こみゃーかと思っていましたが、今日買って来ました。まさかロンドンで浴衣買うとは思ってませんでしたけどねえ。

十種類以上残っている中で、娘のために、ブルーグレー地に控えめな色と大きさの花模様のはんなりとしてやさしい雰囲気のものを選びました。セットになってる帯は可憐なピンク。ハーフの彼女にはもっとはっきりした柄のモダンなのが似合いそうですが、なんせ選択の余地があまりなかったし、それに去年の夏に日本でたくさん浴衣姿を見て、カラフルなものが多い中で結局夏らしい涼しげな色目の伝統的な浴衣が一番心安らいで魅力的だと感じたからです。それに地味だから私でも着れるし。
早速娘に着せてみたら、ぎりぎりおはしょりも出て、彼女も大喜び。日本に持って行きます。下駄はすでにユニクロで買ってあるし。

私が子供の頃は、浴衣着てるのはおばさんか子供でしたが、この頃はほとんど若い女性だけですよね、不思議なことに。なんでオバサンは着ないの? 私とても着たいんですけどねえ・・。だから来月娘と一緒に日本で着ることにしました。日本の娘時代に(日本で嫁に行ったことはありませんが)自分で縫った浴衣が実はここにあるんです。さっき久し振りに羽織ってみましたが、紺地に鮮やかな黄色の大きな朝顔模様で、着てみると意外に派手ですが、夜だったらこの年でも大丈夫なことにしよう。地色が濃いのは、多分のろのろ縫ってるうちに手垢と指からの出血で汚れると思ったからでしょう。嫌々和裁を習ってましたから。当然すぐ挫折しましたが。

そして、なんと、トーチャンも浴衣持ってるんです。男性物はぴったりのサイズでないといけないので、これは友人が知り合いに縫ってもらってプレゼントしてくれたのです、随分前に。帯は今は亡き私の父親のお古。もらったときは生きてましたが。家の中以外で着た事はないので、日本でよそ行きデビューさせたいなあ。今回日本に持ってったら着てくれるかしら? 
だけど下駄がないわ。外人だから靴で許してもらえるかしら? 

折角夏に行くんだもの、日本らしい体験をしてみましょう。
って、私はロンドンでちょくちょく時着物着てますけどね。