娘は今日から学校で我が家もやっと普通に。高校の最終学年でこの数ヶ月が大学受験生としての正念場。今年5、6月に受けたASレベルという統一試験の成績は4科目全部でグレードAが取れて本人も満足そう。日本から帰ってすぐ運転免許の試験にもパス。もう子供じゃなくて随分大人っぽくなったねと日本で皆に言われたけど、本当にね。


イギリスでは授業で取る科目を早くから狭く選択して集中的に勉強する。娘は数学、物理、生物学、アートの4科目を選んで、過去2年間学校で毎日その授業ばかり(毎日数学や物理やるなんて、私だったら気が狂うか登校拒否になっちゃうわ)。だから日本の高校でよりも程度の高い内容のはずだ。


まんべんなくやらざるを得ない日本と比べて、どちらも長所短所があるからなんとも言えない。トーチャンは理科系科目ばかりやったので(大学では物理学専攻)、若いときは知識がとても偏っていて私はびっくりした。科学には強いけど、歴史とかなんにも知らなかったもの。でもこの国に住んでいると歴史はいやでも身近にあって彼の知識も自然に増えた。

反対に彼は私が科学的なことに無知なのに呆れたにちがいない。そしてこれはますますひどくなる一方なので絶望してるに決まってる。だからでしょう、娘には小さい時から折を見て科学的に考える努力をさせて、父親べったりの娘も高校の科目を選ぶとき父親の薦めるまま理科系科目にしたわけだ。


でも本人はもうロンドンにある美術大学のどこかに行くことをほぼ決めているようで、それなら理科系でそんなに良い成績を取る必要もないのだけど、来年受けるAレベルで良いグレードを取っておけば、一生役に立つのがこの国の制度の良いところ。将来、例えば医者になりたいと思えば、過去の成績を評価してもらえて、大学に入るために一からやり直す必要はないので、今努力しておくのは決して無駄にはならない。良い意味でも悪い意味でも一生付いて回るので、大人になってから取り直す人もたくさんいる。会社で人を採用するときも比較は簡単。


さあ、あと数ヶ月間トーチャンと二人三脚で勉強に励んでもらいましょう。私は邪魔にならないようにしょっちゅう出掛けることにするからさ。



というわけで、明日は2ケ月振りのロイヤルオペラハウス。一昨日新シーズンがはじまって初めて。折角実家から着物持って来たんだから早速着て行こうと、週末着付けの練習したんだよ~。急に涼しくなってよかったわ。先週までは暑くてそんなこととてもできなかったから。

お目当ての歌手はすでにキャンセルして失望のスタートだけど、行ってきま~す!