今週の音楽トラックバックステーションのお題は「演歌」。オペラやカンツォーネの好きな私は演歌なんて毛嫌いしてると思ってるでしょ? でも、実は大好きなんです。ロンドンに20年以上いるわけだからその間に流行った歌は丸っきり知らないけど、日本にいたときは都はるみの大ファンだったんです。

彼女が17歳でデビューしたとき私はまだほんの子供だったけどあのうなり節にノックアウトされましたね。「アンコ椿は恋の花」が大好きな親戚の叔父さんがいて、たしか彼はそれを聞くために高価なステレオを買ったので、何度も何度も聴かせてもらいました。

お下劣な兄ちゃんや従兄弟たちは「ウ○コ椿は肥の花」なんて言って喜んでたっけ。



私はブログで勝手に椿姫を名乗ってるけど、アンコ椿姫にしなくてよかった・・。

もっともアンコ椿ってなんだか知らないけど。



さて、あの強烈なうなり節を思い起こさせるオペラ歌手がいるんです。

チェチリア・バルトリという今をときめくイタリア人のメゾソプラノで、声をコロコロさせて歌うコロラチューラの達人。

チェチリア・バルトリ  「私も唸ったり転がしたりするのよ」



よく伸びる天性の声と強烈なパンチはまさにご両人共通で、スカッとした気分にさせてくれます。気取らない関西女とイタリア女でく雰囲気も似てるような。バルトリのリサイタルは舌を巻く驚異的な転がしテクニックの連続で、お上品なクラシック音楽のコンサートには珍しくいつもヤンヤの喝采。


都はるみもバルトリも聴いていること自体が肉体的快楽とすら言える程で、体が震えてしまいます。


バルトリの12月のリサイタルの切符は今から半年も前に手に入れてあって(すぐ売れ切れるから)とても楽しみ。都はるみもいつか聞いてみたいです。彼女まだ唄ってますよね?

今年6月にバルトリのオペラに行ったときのことはイタリアのトルコ人 をご覧下さい。