今日はとても穏やかな秋の日で、ちょっと涼しい夏の日とも言えるほどだけど、衣類の入れ替えをして、とっくりセーターなどを出す。急に寒くなったら10月でも必要だから。


着物や帯も出し易くなるよう整理した。8月に実家からいくつか持ってきて以来収納に困っていたので。


さて、私が時々着物を着るのはご存知でしょうが、ここに何枚くらい持っていると思ってらっしゃるのでしょうか?


8月に何枚か実家から持ってきて、今ここにあるのは以下の通りです。


着物   - 訪問着1枚、付下げ1枚、小紋5枚、紬1枚、ウール3枚、単2枚、羽織2枚、浴衣2枚

帯    - 袋帯5本、名古屋帯5本、半幅6本 

帯揚げ - 12枚

帯締め - 18本


日本で着物をちょくちょく着る人ならこんな枚数ではとても足りないでしょうが、ロンドンで着るには、フォーマルな場所に行くわけではないし、「この季節のこの場には着物はこういう格で、それに相応しい帯はこういうもので・・」とい決まりごとにも縛られらないので、これでとりあえず充分かなと。


このうち着物4枚はロンドンで頂いたものですが、それ以外は私の娘時代のものだからそれなりに派手なものばかり。せめて地味な帯でバランスを取ろうと、帯4本は今年日本で買ったもので、古着屋で合計4万円くらい。帯揚げと帯締めは千円や5百円のをたくさん買ったので、どれにしようか迷うくらい。


まだ何枚か実家に置いてあるので、これからも行く度に持ってくるつもり。それも全部派手だけど、その次には母親のお下がりがあるかもしれないし、母親が亡くなったら年相応の渋い着物も何枚も手に入るでしょう。それまでは、どんなに若作りでおかしくてもここではどうせわからないから、せいぜいド派手な着物を着て楽しむことに致しましょ。


日本で帯は何本か買ったけど、着物は買わないことにしてます。でも誘惑を退けるのは難しい。古着屋さんに行くと、素敵なのが信じられないくらいの値段で売っていて、「買わないけどちょっと羽織ってみるだけね」、と鏡見たりすると、「いいじゃないの~、あの帯がぴったりだわ」などと想像してしまうわよね、誰でも。


でも、「いやいや自分のだけで充分だから」とこれまではなんとか思い止まってきました。日本にいたらこの拷問をしょっちゅう経験して、たまには誘惑に負けてしまうだろうけど、幸いここにいる限りは安全。雑誌でうっとりと綺麗な人が芸術ともいえる逸品をお召しになっているのを眺めるだけで満足。


でも、濃い色の着物は一枚しか持っていないから、もう一枚欲しいなあ・・・。今度日本に行ったら我慢できないような気もする。


それなら、着る機会を無理矢理作らないとね。毎週金曜日は会社のカジュアルデーだから、いっそ着物で出社して、たすきがけでパソコン打ってみるかな?