今日、新しいジェームス・ボンド役が発表され、映画の一シーンよろしく、テムズ河でスピードボートに乗って♪ダンダダダンダーダンダン、ダンダダダンダーダンダン♪と派手にお披露目されました。


bond 3

本物の海軍兵士のエスコート付きで新 ジェームス・ボンドのお出ましお出まし~!


007はもうイギリスの立派な伝統というか国の宝ともいうべきドル箱シリーズ(イギリスだからポンド箱か?)ですから、誰が次の座を射止めるかは今まで大きな話題で、たくさんの人が候補と言われました。Ewan McGregorの名前がよく揚がって、え~っそれはないでしょ~、丸っきり外れてるじゃん、と私は思ったものです。彼じゃなくてよかった・・。


さて、年食ってお払い箱になったPierce Brosnan(52歳)の後釜探しに1年半、やっと決まった6代目ボンドは私が見たことも聞いたこともないDaniel Craig。

イギリス人で37歳、183cm、78kg。

今までのボンド俳優の中では初めての金髪で一番背が低というのが今日一番言われている彼の特徴です。

映画暦は浅くて渋い作品が多いのですが、Tomb Raiderにも出てたそうです。テレビや映画の出演は少ないですが、ちゃんとした演劇学校を出ていて、若いときは舞台で古典劇を演じていたそうです。


bond


今までのジェームス・ボンドと比べると、たしかに寸足らずで線が細いですが、イアン・フレミングの原作の中のボンドは183cm、76kgなので、一番オリジナルの設定に近い体型です。「青い目」も原作通り。ちがうのは髪の色だけ(原作は黒髪)。

黒髪碧眼というのは珍しいのですが、魅力的なヨーロッパ男性のひとつの典型ともされ、かのアラン・ドロンがそうでした。私は金髪青眼というのが実は好みのタイプなので(北欧系に弱い私)、この新しい007は一応マル。もうちょっと背が高い方がいいけどね~。


さて、ジェームス・ボンドはイギリスのエリート秘密諜報員なので、演じる俳優ももちろんイギリス人だと思うでしょうが、実は大違いで、歴代の中でEnglishはロジャー・ムーアだけ。ジョーン・コネリーはScottish、ティモシー・ダルトンは Welsh、ピアス・ブロスナンは Irish、ジョージ・レーゼンビーに至ってはオーストラリア人。今度は何人かと思ったら、まっとうなイギリス人で一安心。いえ、国籍で差別しちゃいけないんですけどね。お相撲さんだってこの頃は国際的ですもんね。

21作目となる次の映画はCasino Royaleで、新ボンドは若くてシャープで道具に頼らないリアルなシークレット・エージェントを目指すそうです。若いときのテレンス・スタンプに似ていて、うんと若いリチャード・バートンを細くして金髪にしたような風情のDanielならぴったりです。


さて、歴代のボンド俳優が話題になれば、当然「誰が一番好き?」ってことで盛り上がります。

私の一番のお気に入りはピアス・ブロスナン。チャーミングだし、まじめさとユーモアのミックス具合が絶妙。若い時は毛むくじゃらのショーン・コネリーは刺激が強すぎて吐き気もよおしたけど、今見ると眼光の鋭さときびきびとした身のこなしがなかなか素敵。ショーン・コネリーは年取ってハゲ頭になってからの方がずっとセクシーだけどね。ティモシー・ダルトンは硬いばかりで面白みに欠けるし、一本しか出なかったジョージ・レーゼンビーの「女王陛下の007」はボンドが結婚したりして映画としては一番ぐっとくるものがあったけど、レーゼンビー自身の魅力はいまいちだったような。

しかし、私が一番ひどいと思うのはなんといってもロジャー・ムーア。とぼけてばかりで、まるで漫画みたいなシリーズにしたしまったし、最後の方はほとんどのアクションは自分でできなくなってましたよね。

いくら素敵でもブロスナンがそんな風になる前に若い男性にバトンタッチしたのは正解です。


若返ったジェームス・ボンド、楽しみですね~!