昨日のオペラは疲れたわ~。今までワ-グナーの長いのを観にいったことは何度もあるけど、あんなにぐったりしたのははじめて。いつもは横の席で体をねじって観ることが多いけど、さすがにそれは苦痛だろうからって今回は後ろの方だけど正面の席にしたのに。会社休んだから朝心ゆくまで眠ってオペラ始まる前まではあんなに元気だったのに。


1時間20分X3幕で正味4時間。休憩2回で、5時にはじまって終わったら10時45分。6時間近く掛かったジークフリートの感想はまたあらためて書くけど、ワ-グナーは美しくてとても良いしパフォーマンスもよかったんだけど、しかし、誰か縮小版を作ってくれ~!



無理して着物を着て行ったのも疲労感を増した原因かもしれない(だって無理しないと着物なんか着られないでしょ?)。昨日の着物はたしかに結構重かったので肩に負担だったかもしれないし、お腹の周りは数本の紐や帯で締め付けられてる。この格好で息もせずに(オペラやクラシックコンサートでは呼吸しちゃいけないんですよ)、足も組めず。最後の方は座ってるのが苦痛なのであって、立ってピョンピョンすれば問題解決だと思ったんだけど、そうではなかったようで、帰りの地下鉄でもウトウトしてばかりだったし、帰宅してお風呂入った後は寝倒れて爆睡。


おまけに雨に降られて散々。

でも、昨日はたくさんの人にビューティフルと言ってもらえて嬉しかった。声を掛けてくれたのは年配のご婦人ばかりだったけど、何も言わなくてもにっこりしてくれたり目で追ってくれた人もたくさんいた。ヨークシャーからわざわざオペラを観に来たおばあちゃんは、「生まれてはじめて実物の着物を見るけど、とても綺麗!雰囲気を盛り上げてくれてありがとう」と言ってくれて、私の説明を熱心に聞いてくれた。

因みに、キモノという単語はよく知られているようで、声を掛けてくる人はもちろん、そうでなくても普通の常識を持った人なら多分誰でも知っているのではないかしら?


昨日着たのは紺地の京紅型で、松竹梅その他の花と水模様がびっしり染めてある古典的な着物。やはりこういうのが受けるわね。一緒に行ったカルメンさんはグレー地で、これも色々な形の模様入りの小紋をお召しになり、二人でシックだけど伝統的なな日本の感じにしてみたの。洋服感覚で無地っぽく着るのも素敵だけど、洋服ではできない色と模様の組み合わせが着物の醍醐味でもあるわけだから、多少ゴチャゴチャしても日本的な特徴の装いを心掛けるつもり。


今度の日曜日の午後に、お気に入りテノールのリサイタルに一人で行くんだけど、着物で行こうかどうしようか迷ってるところ。Wigmore Hallは客席600足らずの小さなコンサートホールで、音楽通が集まるので有名だけど雰囲気はかなり地味。そんなところへ場違いという気もするけど、前から2列目の席で着物着てる私に、大好きなトビー君が舞台から目を留めてくれるかもしれないじゃない?