カミラのこの姿を見て「うわーっ!」と思った人は多いでしょう。こんな日が来るなんて、ちょっと前まで考えられませんでした。カミラがすごく立派なティアラを被っているんです!エリザベス女王が貸してあげたんだそうです!

今ノルウェーの国王夫妻と皇太子夫妻が、スェーデンからの独立100年を記念して国賓としてイギリスを訪問してるのですが、それは火曜日のバッキンガム宮殿での歓迎晩餐会でのことで、その上カミラはノルウェー国王の隣という上席。

 

このティアラは、1911年にエリザベス女王の祖父ジョージ5世のインドのエンペラーとしての戴冠式でメアリー王妃が初めて被ったという歴史的価値もあるもので、1947年には故エリザベス皇太后が南アフリカ訪問でも使いました。皇太后が数年前に亡くなって現女王の所有となったもので、女王ご自身は一度も着用したことがないのですが、代々王妃あるいは女王の所有になっている由緒正しい貴重品です。


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燦然とカミラの頭上で輝くティアラと、メアリー王妃

高価な宝石が散りばめられたティアラなんてものは、これ程の階級であっても滅多に新調するものではなくて代々受け継ぐものですから、おそらくカミラ自身はまだ持ってないのでしょうが、女王がこんな大事なティアラをカミラに貸したということは、彼女のことをまた一段と正式に認めた証拠で、きっとカミラは一生懸命頑張って気に入られているのでしょう。長い間女王は彼女の存在が疎ましくて強く拒否していたのに大変な変わりようです。


うーん、こうなってくると、女王様もこれまでのことは水に流して、前向きに考えようとしていらっしゃるのだから、私たちもそうしなくちゃいけないのでしょうが、筋を通すのを諦めて寛容に徹のは簡単ではありません。


これかもわかるように、イギリスでは一歩一歩Royal Highness「カミラ王妃」実現に近づいているのですが、来月大きな試練とも言うべきイベントが待ってます。

チャールズ皇太子夫妻がニューヨーク、ワシントンDC, サンフランシスコを訪問する予定なのです。

イギリスでは、王室のメンバーの個人的な幸不幸は重要な問題で、興将来の国王をハッピーにしてくれるのならカミラの価値を認めても良いかと国民は思うのですが、アメリカ人にとってはよそ事だし、人気のあったダイアナ妃を不幸にした悪者扱いをされてるカミラがどんな仕打ちを受けるか心配です。カミラにとっては初めての正式外国訪問、チャールズさん彼女をしっかり守って下さいよ。


彼女の過去は許せなくても、それはそれ今後は今後、という現実的な考え方をするのがイギリス人らしさなのではないかと思います。こうあるべきだというより、どうやって現状況下で一番良い結果を得られるかを探るわけです。

そうすると私もいつまでもカミラなんて呼び捨てにしちゃいけないので、これからはカミラ妃にしましょうかね。


因みに彼女はDuchess of Cornwall(コーンウォール公爵夫人)と呼ばれています。故ダイアナ妃は Princess of Walesと呼ばれて、これは当然皇太子妃=将来の王妃という意味合いだったのですが、カミラ妃は妻にはなったけど将来queenになるかどうかは疑問視されているので、とりあえず公爵夫人と呼ばれているのでしょう。王室メンバーはいくつも称号を持っているので、ダイアナ妃だってコーンウォール公爵夫人でもあったわけですけどね。


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お土産を持って訪ねて下さったノルウェーからのお客様ご一行を歓迎する女王夫妻


しかし、臨月のお腹のかかえるノルウェーの皇太子妃は離婚経験者で、たしか元夫は麻薬で牢屋に入っていた筈。

あのティアラの当初持ち主のメアリー女王の時代にはそんなこと考えられなかったわけで、伝統を重んじるヨーロッパ王室も変われば変わるものですね。


c & c 1 アメリカであんばようやってちょ~よ!