昨日一般公開になったHarry Potter and the Goblet of Fireハリー・ポッターと炎のゴブレットを早速観て来ました。


CGも駆使した娯楽大作で、14歳になって思春期を迎えたハリーたちの芝居も文句なく上手で、157分の上映時間があっという間に過ぎて、とても楽しめました。


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この学校も4年目でちょっと慣れたかな?       舞踏会のためにおめかし



問題は、大幅な内容カットと変更。あんな長い原作を一本の映画にするのだから仕方ないのはわかっているけど、なんせ私は原作を3日前に読み終えたばかり、細かいことをよく覚えているので、あ~、あの人物は全然登場しなかった、まぁあのエピソードも割愛されちゃった、ちょっと~、っこのシーンは出てくる順番がちがうんじゃないのぉ?と気になってばかり。予想したのより随分削られ方がかなり大きかったんです。

原作を読んで映画を見ると、当たり前だけど、映画は表面をかするだけで深みはない。こんな子供向きの作品でもそれは同じ。想像してた新しいキャラクターの外見も想像とは絶対ちがうしね。


ネタばれしないように内容については書かないけど、一つだけ残念だったのは、house-elf(家事をする小人族)が全然出て来なかったこと。 彼らの存在はこの巻で結構大切だと思うし(特にハーミオーニの性格描写にとって)、なによりも、彼らが働くホガーツ校のキッチンとおいしそうな食べ物が見たかったのになあ。


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お馴染みのロン                   セドリックは初登場(&最後


さっき、テレビで製作裏話番組をやっていて、監督は「ハリーのジャーニーに直接関係ないことは全て省くしかなかった」と言っていた。まあそうでしょうね。

今回ハリーは水中シーンが一番撮影が大変で、3週間で41時間以上も水に潜って過ごしたそうです。彼はGCSE試験をまじかに控えての出演だったそうで、本人も両親も気がもめたことでしょう。インターヴューの受け答えもしっかりしているし、頭の良い子なのでしょうが。


この映画、今までの中では一番ダークで結構怖いので、12歳以下の子は大人と一緒でないと見せてもらえないのだけど、私たちのすぐ後ろの席にいた10人くらいの男の子たち、年は6歳から13歳くらいかしら、途中で退屈したのか、大声で喋りはじめて、回りが「Shut up!] と言ってるのにギャアギャアうるせえガキンチョどもだった。付き添いの大人はどこにいたんだ?!

待ちに待った映画がやっと観られるという興奮溢れる超満員の映画館で観るのはワクワクするけど、子供がたくさんいると、中にはこういう行儀悪いガキもいるから嫌だわ。


すごいペースで話が進むので、何の予備知識もなしでいきなり映画を見て付いていけなくなってこのガキンチョ連中のようによそごとしだすか、或いは私のように原作と比べて物足りなさを感じるかのどちらかになってしまうのではないかとは思うけど、セリフも無駄なく纏まって、映画としての出来はなかなかなので、もちろんお勧めです。