今日Elton Johnが結婚しました。昨日までならあり得ないこと。


今日新しい「Civil Partnership」という法律ができて、イングランドでゲイ同士の結婚が法的に認められることになったのです。(北アイルランドは一昨日、スコットランドは昨日でした)


正確にはこれは「結婚」ではなく「市民パートナー」という位置づけで、別にゲイである必要はなく、同性或いは異性の「普通」の友人同士でもOKなのですが、実質的にゲイ結婚の合法化とみなされていて、これで結婚カップルと同等の権利を享受できるようになるんだそうです。


ホモセクシュアルは僅か50年前には違法であり、「現行犯」は監獄行きだったことを思えば、なんという変わりようであることよ!と喜ぶ人(本人たち)、嘆く人(宗教関係の人に多い)、影響ないからどうでもいいじゃんと無関心な人(私も含め普通の人のほとんど)と反応は様々ですが、ここ数日連日大きく取り上げられています。最初の日の今日、イングランドで687組の同性カップルが誕生しました。


elton john  エルトン・ジョン夫妻


58歳のSir エルトンのお嫁さん(かな?どっちがどうだか知らないし、知りたくもないですが)はDavid Furnishという43歳のカナダ人で、映画関連の仕事をしてる人そうですがそちらではほとんど無名。でも長年エルトンと同伴であちこちに顔を出しているので、すっかりお馴染みの顔です。いかにも、という風情は全くなくて、普通の雰囲気の男性です。


結婚式はウィンザーで行われ(4月にチャールズ皇太子とカミラが結婚した同じ場所)、式自体は少数の参列者だけですが、今夜の披露宴は700人が招かれているようです。でも、人目を引く格好をするのが大好きなエルトンのこと、さぞものすごい派手なイベントになるのだろうと予想されたのですが、さにあらず、地味目に行って、お祝いは要らないから代りにエイズに寄付して下さいということになったそうです。


でもそう言っていたけど、昨夜のstag nightは結構盛大だったようだし、今夜の写真が楽しみです。stag nightというのは独身男性最後の夜のパーティで、男友達だけでストリップ見学とか婚後は堂々とはやりにくいことを名残惜しみながら精一杯楽しむというイベントです。同じようなことは女性の方もやって、こちらはhen nightと呼ばれて、女だけで街に繰り出して飲んだくれたりするようです。男性ストリップというのもあるし・・。男性だけ、女性だけのグループがパブなどで騒いでいたらそれだと思っていいでしょう。


このように、お婿さんとお嫁さんは別々に最後の羽目外れをするのですが、エルトンたちはもちろん二人一緒にやって、陰でhen nighとも呼ばれていたようです。


というわけで、今日はイギリスの社会制度にとって歴史的な日だったのです。


イギリスでは、というよりロンドンではゲイは結構いて(サンフランシスコには遠く及びませんが)、そんなにびっくりすることではありません。男同士で手をつないでる人を見るのも慣れました、私。