日本は大雪でホワイトクリスマスになりそうですが、ロンドンは穏やかです。


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クリスマスの祝日は25日のChristmas Dayと26日のBoxing Dayの二日間だけですが、今年は曜日の関係で代休があるので24日から4連休。(Boxing Dayというのは、かつて雇い人などにプレゼントを「箱」に入れて渡したのが名前の由来です) 


うちはジーチャンが1週間滞在したり親戚が集まるクリスマス・ディナーを我が家でする以外は家でのんびりする予定なので、少しづつ私の周りのクリスマスの様子を書いてみることにしましょう。

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金融街シティでは

今年はクリスマスイブが週末なので調子が狂うのですが、今日23日の金曜日が気分的に今年の仕事収め。働くとしても実質ランチタイムまでで、その後はパブでワイワイしたりして休暇気分。日本の師走と同じで、退社するときは「Have a nice Christmas!」と言い合って別れます。


一年に一度シティで小さな子供を見かけるのもこの時期で、普段子供の面倒を見ている人はクリスマスで休みを取っているし、お母さんもクリスマス準備で忙しいのでしょうか、子供連れで会社に来る人もいます。カジュアルな格好をしたお父さん(ときにはお母さん)と嬉しそうにシティを歩く子供の光景はクリスマスの伝統にすらなっているし、親の働く場所を見る良い機会でもあります。なぜか我が社では起こりませんが。


尚、クリスマスとお正月の間はどうせ誰も来ないからと会社ごと休みにしてしまう会社も多いですが、金融関係はそういいうわけにいかないのでカレンダー通りに一応営業してます。私も来週は3日間出社。


繁華街やスーパーでは

私も帰りにちょっとショッピングしていこうかとも思いましたが、きっとものすごい人出にちがいないので、おそろしくなってやめました。クリスマスプレゼント調達に走る人で溢れているに決まってますから。明日のクリスマスイブの土曜日もウエストエンドは大賑わいでしょう。

スーパーマーケットもいつもの数倍の食料を買い込む人で混んでることでしょう。明日のクリスマスイブはお店も早く閉まるし七面鳥はもう品切れかもしれないので、今日仕入れておくのが賢い方法。うちはトーチャンが全部手際よく買い込んでくれた筈です。


駅や空港では

会社の近くのリバプールストリート駅は大きなスーツケースを持つ家族で一杯。ここからスタンステッド空港行きの汽車が出てます。今日が旅行出発のピークだそうで、ヒースロー空港は記録的は人出だそうです。2百万人が海外で過ごすそうですが、今年は真ん中3日休暇を取れば10日間連続休みになるので、遠くに行く人たちも特に多いそうです。

クリスマスは親戚が集まるというのが正統的な過ごし方ですが、煩わしさを避けて海外逃避を企てる人もわんさといるわけです。逃げたくなる気持ち、わかりますよ。お姑さんとかが泊まりに来るんじゃ気苦労しますもの。私だってお姑さんが生きていた頃はそりゃあ・・。


我が家では

明日トーチャンがジーチャンをお迎えに行ってる間、私はその準備。寝室は3部屋あるのですが、ひとつは完全に物置きなので、誰かが泊まりに来るときは娘の部屋を明け渡さなくてはならず、ベッドのマットレスと洋服などを運ばないと。

ジーチャンはいつもはオニーサン夫婦の家に半分泊まることになっていて、向こうの方がずっと大きな家なのですが、今年は仕事が忙しくて無理だということでジーチャンはうちにずっといます。物静かな紳士だしソファで居眠りばかりしているので気苦労はしませんが。数年前まではあちこち出掛けましたが、92歳になって動くのも大変なので、家でテレビ観たりしてのんびりする予定です。コンサートに一度だけ行きますが。

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というわけで、普段は時間に追われてバタバタしている私ですが、4連休で久し振りにのんびりできるといいなあ。


因みに、ここ数年はアメリカ映画によく出てくるような家のイルミネーションも段々華やかにはなってきてますが、大したことはないので、きっと日本の飾り付けの方がうんと華やかにちがいないです。派手なことはせず、家族や親戚と静かに退屈しながら宗教的要素なしで過ごすのがイギリス風クリスマスです。