毎年最初の週末は家族でロンドンのthe Empireという大きな映画館に映画を観にいきます。

オニーサンのコネで、Dolbyという映画のサウンド関連会社が社員と家族を招いて、まだ未公開の子供向け新作を見せてくれるイベントに招待してもらえるのです。


これで7、8回目でしょうか、毎年大きなスクリーンで、この国では誰も観たことのない映画を無料で観られるのはありがたいことです。


今年はチキン・リトル というディズニー映画。

なんとまだイギリスでは未公開なんです。日本ではもう吹き替えもしてやっているというのに。(いつも日本の方が早いわけではなく配給会社の都合で様々です)


まあ子供向け映画ですから、内容は押して知るべしですが、さすがはディズニー、コンピューター技術はもちろん素晴らしいし、ストーリーもセリフも無駄なくできていて、商業主義と言ってしまえばそれまでですが、コツを押さえてきっちり作られています。


チキンリトル2      チキンリトル CGで羽がフカフカなのがすごい  


トーチャンのような人がわんさか

私たちは関係者ではないので知り合いはいませんが、これはこの会社の正月イベントなので、社員と家族があちこちで挨拶し合っています。

ほとんどイギリス人で雰囲気のよく似ている家族です。お父さんは身なりはダサイけど家庭を大事にしてくれそうでオタクっぽい理科系男、お母さんも中流階級出でそこそこの教育レベル、子供たちも躾がよくて賢そう、という郊外に住んでる堅実なごく普通のファミリー。

でもこういう人たちを何百人も見る機会はほとんどないですよ。何百人と言わなくても、都心や我が家の周辺にはいない人たちです(我が家の周辺はインド人が多いので)。シティのIT人種ともちょっとちがうし。


こういう人たちに遭遇したかったらお勧めの場所が一つあって、それはケンジントンにある「科学博物館」。ここではまさにそういう理科系エンジニア系のお父さんが熱心に子供たちに説明している姿が多く見られます。娘が小さいときはうちのトーチャンもよく行きました。私も時々一緒に行きましたが、母親は少なかったです。


博物館、今は無料だけど

イギリスの美術館や博物館は特別展以外は歴史的には無料なのですが、10年程前でしょうか、それではやっていけないということで入場料を取ることになったところがいくつか出てきました。サウス・ケンジントンにある有名な博物館3つ(Victoria & Albert Museum, Science Museum, Natural History Museum)

も有料になったので、我が家は共通年間パスを買って、そうすると行かなきゃ損という気がするわけで、一時よく行ってました。

でも、当然ですが有料になると入場者数が激減し、それでは本来の目的から外れてしまうので、やっぱり無料にしましょうということになったわけです。それ以来、寄付金という形になりましたが、大方は税金に頼っているのでしょう。


私は外国人であっても高い税金を納めているわけで、大英博物館みたいに海外観光客が多いところまで私の税金を使うんかい!と、時々複雑な気持ちになります。病院とか学校とか地下鉄とか他にお金が要るとこあるのに・・。

博物館は無料であるべきだとは思うんですけどね。