Memoirs of a Geishaが13日にやっと公開になったので、早速観にいきました。
トーチャンは「あんなもん女の見るものだで行きたにゃあ」」と言ってたけど、娘と私が「ほんなら映画館まで車で送ってってちょう!」と言ったらやっぱり一緒に行くということになった。本当は見たいくせに。トーチャンは東洋人女性好みだからね。
これはハリウッド映画だから西洋人が想像するおかしな日本趣味のテイストに出来上がっているのは覚悟していたし、いちいち細かいことで目くじら立てるのはよそうと思っていたのすが・・・。
この写真が宣伝ポスターに使われてます
かなり目くじら立っちゃいました!
何も予備知識なしに観たのですが、映画としての出来は悪くないしセットは豪華。
だけど、あの着物の着方と髪型とメイキャップはあんまりだ。100年前の「マダム・バタフライ」や「ミカド」(ギルバート&サリバンのオペレッタ)じゃあるまいし、この時代にこんなに崩すなんて。
だらしないだけじゃなくて着物もペラペラ、帯もクタクタ。豪華なオベベを見るのが楽しみだったのに、全然ぱっとしなくてがっかり。
本物の舞妓さんの姿が一番美しいんだから変えなくてもいいのにね。
なるべく正統派の着物を着て、ロンドンの人たちに伝統的な日本を知ってもらいたいと努力してるつもりの私は怒るぞ。
お馴染みの中国人女優3人はそれぞれ綺麗で、日本人女優を使うべきだなんて思わないけど、きちんと正統派着物を着ればもっとうんと素敵なのに~。
日本人俳優の中では工藤夕貴ちゃんが英語も上手で一番よかった。桃井かおりはいい味出してだけど、すっかりおばさんになってしまったこと。
渡辺謙の英語は、「ラストサムライ」でも下手だったけど、全く上達してなくて、ああいう風には英語を喋りたくものだという悪いお手本とすら言ってもいい。役所さんの英語の方が好感持てた。
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さて、Sayuriの感想はこのくらいにして、舞妓話題に便乗しちゃおうっと。
↓ まずこの綺麗なピンぼけ写真は誰でしょうか?
すみません、おぞましいモノをお見せしましたが、京都でよくある舞妓姿で写真撮りましょうというやつで、2年前です。「まあ、あなたがそんなことするなんて信じられないわ」と言う人はまずいないでしょうが、本当は娘にしてもらいたかったんだけど、彼女に嫌だって言われてしまったので。
この年で舞妓というのはあまりに図々しいので、黒紋付の芸妓になるつもりだったのですが、気に入った芸妓の着物がなかったし、お店の人に
「どんなお年でもプロがそれなりに写真撮りますよって大丈夫どす。そやから50過ぎの方でも舞妓にならはる人多いのんどすぇ。舞妓の方がかわいおすがな」
と言われて、まあ笑いの種にやってみっかという気になったのです。
着物は安物の化繊で、カツラもやけに軽いニセモノだったのはがっかりだったけど、でも写真は結構気に入ってます。でなきゃここに載せません。
「それなりに」というのはわざとピントを合わせないことだったんです。なるほど、これなら誰でも大丈夫なので、皆さんも是非どうぞ。
・・・しかし、ここに出てくる私の写真、着物姿ばっかりだこと。