迂闊だった。

3月になるとBarbicanのGreat Performersと称する一流音楽家のコンサート一年分一挙に発売になるのはわかっていたのでそろそろHPでチェックしなくてはと思っていたのに、仕事が忙しくてそんな余裕がなかった。

そしたらもう始まってたんだよ~。午後自宅に連絡メールが届いていたんだけど、こんな日に限ってトーチャンが留守で転送してもらえず、夜9時になるまで知らなかった。残業なんてしてる場合じゃなかったわ。


それから大慌てでオンライン予約。開始後そんなに日数が経ってないので(今日が初日かも)、理想的とは言えないけど、なんとかまあまあの席を確保することができた。フー、やれやれ。一年に一度だから、この日知らないで出掛けたりしてたら良い席はすぐ売れちまうからね。


今回は今年の9月から来年の7月までの分。これぞと思うのは、行けるかどうかわからないけど、とにかく押さえておかないと。


ソロの出るコンサートは前列4列以内のほぼ真ん中、オーケストラは後の方の真ん中を確保。枚数割引も効いて、主な出演者は下記;-


E.Kissin (一番の天才ピアノ) 

M.Pollini (かつては上手だったであろうピアノのじいさん)

M.Vengerov (世界一のバイオリニスト。オケとの共演コンサートも)

J.D.Florez (今をときめくロッシーニ・テノール)

Angela Georghiu  (華やかなソプラノの大スター)

Renee Fleming (同上)

M.Kozena (指揮者サイモン・ラトルの愛人のメゾソプラノ)

D.Voight (百貫でぶのソプラノ)

A.NetrebkoとR.Villazon (今最もホットなソプラノとテノールが一緒に!)

A.Scholl (クラーク・ケントがあだ名のカウンターテノール)

ヘンデルのオペラ「Theodora」 (Anne Sophie von Otter)

ヘンデルのオペラ「Ariodante」 (Angelika Kirchschlager)

ベルリン・フィル (指揮Simon Rattle)

コンセルトヘボー・オーケストラ (指揮Mariss Jansons)



他にも多数あるが、とりあえずこれだけゲットし、ほとんどが二人分で合計750ポンドちょっと。私の分だけなら7万5千円くらいかしらね。全部で15回だから平均5千円。

これだけの顔ぶれでこの値段は素晴らしい。

日本と比べるとここは食べ物は不味いし色々不便だけど、ロンドンに住む利点はまさにこれ。これしかないけど。


やりにくいのに内容をWeb Siteで見ながら必死で買ってこの記事も書いたら、なーんだパンフレットも郵送で届いてたわ。早く見つければよかった。


あ~、疲れた!自分のパスワードわかんなくて途中で登録し直したり、時間切れになりそうだったので2回に分けて購入したりパニクった~。でもギリギリ間に合ってよかった。



去年の3月にも同じことをして一年分買いまとめし、その内のひとつであるキーシンのリサイタルが来週ある。一年も待ったのよ~。


Barbican Centreとは

金融街シティにある1982年開館の総合文化センターで、上記コンサートの行われるバービカン・ホールの他、劇場2つ、映画館3つ、図書館、会議場、ギャラリー2つ、レストラン、音楽&演劇カレッジ、私立学校、住居、スポーツジムがある。


私は開館したときのことを覚えているが、構造が複雑で中で迷ってしまうと批判され、それは今でもジョークになっている。デザインがいまいちパッとせず、コンクリートの外観で中途半端なイメージ。

私の会社からは地下鉄2駅、歩いて10分ちょっとなので、以前はよく図書館にCDやDVDを借りに行ったものだ。


2千席のバービカン・ホールはLondon Symphony Orchestraの本拠地。内部は横に長く、私が好きなのは前列5、6列で、近すぎて見にくいので値段が安く、4千円から6千円程度。一番高いのは1万3~5千円。最前列は見上げなくてはいけないけれど舞台に肘がつけるくらいの近さ。

毎日公演があるわけではないが、今Royal Festival Hallが修復工事中のため普段よりは多くのパフォーマンスがある筈。


千席余りのバービカン・シアターは3年前までロイヤル・シェイクスピア劇団の小屋であったが、私は芝居は見ないので行ったことがない。高級フラット(住居)のペントハウスには以前ロジャー・007・ムーアが住んでいたそうだ。