４月９日はチャールズ皇太子とカミラの結婚一周年でした。
特に行事があったわけでもなく、これが記念の公式写真だよと発表されただけ。エジプト訪問から帰ったばかりで、スコットランドで休息中のようです。
おかげさまで一年経ちました
１年前はまさかこんな日が来るなんてと思いながら家でテレビを観てました。元々は８日の金曜日の予定だったのが、その日がローマ法王のお葬式となり、チャールズ皇太子もブレア首相らもそっちに行くことになったので一日延期になったのでした。生中継で観たいけど、休暇取るのもなあと思っていたところだったので、土曜日に延期になってよかったです（ダイアナ妃との結婚式の日は臨時の祭日になりましたが、こちらはもちろんそんなことはなし）。
なぜ生中継で観たかったかというと、そりゃ全国民に祝福される結婚ではなかったので、もしかしたらウィンザーの街の沿道は、ダイアナ妃のときのロンドンとは比較にならない程短いのですが、誰も見に来てくれなくてガラガラなのではないか、怒った人が何か彼らに投げ付けたりするのではないか、と本気で心配されていたからで、そんなスリルのあるロイヤルウィディングなんて滅多にあるもんじゃないでしょ？アカデミー賞授賞式と同じで、そういうものはやっぱり生で見なくちゃハラハラ気分を味わえないですもんね。
ブーイングされなくてよかった～
結局、沿道は警備のおまわりさんの方が見物人よりも多いのではないかとも予想されましたが、好天でもあり２万人が集まり、ブーイングされることもなく無事終わり、やれやれといった雰囲気でした。
印象に残ったのは、本人たちが控え目であれ幸せそうだったのは当たり前ですが、ウィリアム王子とハリー王子がとても嬉しそうにはしゃいで、カミラにも好意を抱いているのが明らかに見て取れたこと。実際、彼らの結婚の是非を問われたとき、二人の王子が認めるのならばいいのではないかと思った人は多かったのではないでしょうか？私はそうでした。
報道によると、ダイアナ妃の事故死の背景から、誰しももうあの二人に将来はあり得ないと思い実際離れたようですが、カミラなしではチャールズ皇太子があまりに不幸だったのをウィリアム王子が見兼ねて、交際復活を薦めたらしいのです。ダイアナ妃から散々カミラの悪口を聞いていたのにちがいないのに、ほんとにできた息子ですね、彼は。この結婚が、子供心にも気苦労しただろう二人の王子にとってもこの結婚が良い結果になれば、これに勝るものはありません。
お父さんには幸せになって欲しい。お国のためにも。国民にとっても、将来の国王（の予定）がハッピーであることは公務執行上も大切な要素だし、なんと言ってもこの二人が周囲に反対されながらも逆境の中で愛し合ってきたことは感動もの。ということは誰しも認めることではあるけれど、それはそれとして、やっぱり不倫は不倫、それでダイアナ妃をあんなに不幸にして、間接的ではあれ彼女があんな死に方をしたもの元はと言えばカミラのせい、と思うのも当然で、チャールズ皇太子との結婚は認めるが（英国国教会の首長が同棲というのもまずいし）、カミラを将来王妃と呼ぶことには抵抗を示す国民は多いでしょう。
私もその一人。でも、チャールズが国王になったときに（なるとすれば。なるでしょうが）公式の場所に王妃が伴わないとカッコがつかないし、妹のアン王女がその役目をすればいいのはないかとも思いますが、
でもカミラが罪を償うつもりで一生懸命努力するのなら、人生セカンドチャンスを与えられるべきだとも思うし。複雑です。
さて、それでカミラが結婚後どうしているかというと、チャールズ皇太子をハッピーになったのは明らかなのですが、将来の立場が明白でない今、公式行事への出席は徐々に増えてきているとは言え限られているし、ダイアナ妃に比べてニュースバリューが少なくてマスコミもあまり興味ないのかあまりマスコミには登場してません。
今月８０歳になるエリザベス女王はとてもお元気で、この調子なら軽くあと１０年は大丈夫だろうからカミラの立場を急いで決める必要もなかろうと、議論も今のところ静かにああだこうだ言われているだけですが、本当にどうなるのでしょうね？
日本の皇室も色々大変そうですから、今はイギリス王室の方が安泰でしょうかね？
尚、王妃になれるかどうかってどんなこと？ということを少し説明すると、
カミラは結婚したときにDuchess of Cornwall(コーンウォール公爵夫人）の称号を与えらて、普通はそう呼ばれていますが、将来チャールズが国王になったときになれるかどうか問題なのはRoyal Highness Queen Camila(女王陛下）です。夫がHis Royal Highnessなら妻は自動的にHer Royal Highnessになれるわけではなく、５０年ちょっと前に退位したエドワード８世の奥方のシンプソン夫人もDuchess of Winsorだけでした。ダイアナ妃は離婚したときにHer Royal Highnessのタイトルを剥奪されて本人もショックだったようだし、皆の同情を買いました。離婚後もプリンセスではあってはそれがあるとないのではランクがぐっとちがってきますから。