7月1日(土


W杯でイングランド負けちゃって、残念無念で国中がっくりしてます。私も悲しいですしょぼん

日本が勝っても負けても大してなんとも感じませんが、イギリスの勝ち負けはとてもハラハラ一喜一憂なのです。



そんなの日本人なのに信じられない、とよく言われますが、スポーツに限っては、愛国心とか大袈裟なものではなくて、ただ普段マスコミで接していて親しみがあるかどうかってだけではないですか?


私にとって日本は実家ですが、お嫁入りで離れてから随分長いので、知っている人がもう誰もいないのです。

だから、もし実家(日本)対嫁ぎ先(イギリス)の試合があったら、絶対嫁ぎ先の方を応援すると思います。

2月の冬季オリンピックのときはたまたま日本にいたのですが、女子フィギュアスケートは、荒川静香さんより、本当はロシアのスルツカヤ選手に勝ってもらいたかったです。荒川さんはそれまで知らなかったけど、スルツカヤはうんと若いときから長い間見守ってきたご近所の子でしたから。


w杯1  ベッカム主将、怪我で交替して、泣いてました



今日は家で家族3人でテレビを観ていたのですが、イギリス中の人と同じように、ベッカムが怪我で引っ込んでルーニーがレッドカードで退場になったときはもう駄目だと思い、でも10人に減ってもなんとか点を取られず済んでやれやれ。でもなぜか苦手なペナルティ・シュート・アウトで負けちゃうなんて、悲しいわあ!


w杯2  ルーニーの馬鹿野郎!レッドカードなんかくらって。



ところで、今は国中どの階級の人も熱心に注目してますが、まんべんなくサッカー好きかと言うと、そうではなくて、やっぱりサッカーは労働者階級のもの。極端に言うと、普段のリーグ戦でご贔屓のチームがあるかどうかで上の階級か下の階級かに分かれると言ってもいいくらいです。


W杯3  ペナルティ・シュートか、やだなあ、いつも負けるから



わんわん

しかし、サッカーの失望と無念さを少し忘れさせてくれる嬉しいスポーツイベントもありました。

ウィンブルドンテニスで、イギリス唯一の生存者であるAndrew Murrayが、第三シードの米人Andy Roddickにストレート・セットで勝ったのです!

タイミングのよいことに、サッカーで負けたと同時に試合が始まり、勝てるとは思ってなかったとはいえ、彼も負けたらダブルショックでしたが、見事な勝ちっぷりで救いとなりました。


Murray 期待が彼の肩に一身に掛かって、痛々しいほど


彼はスコットランド人で19歳。

イギリスでやっていても他の国の人に押さえられてしまうことをウィンブルドン現象などと言われて屈辱感を味わっているイギリス人にとって、この大会でイギリス人(スコットランド人もBritishですから)が活躍することはとても大切なことなのです。

特に今年は、これまで国の期待を一身に背負って頑張ってきたTim Henman選手が早々と敗退し、年齢的にももう下り坂なのは明らかなので、若いMurray選手に過大な期待が掛かっていたわけですが、見事に期待に応えてくれたわけで、将来にも希望が持てます。


尚、テニスはサッカーよりは上の階級の人のスポーツで、サッカー選手とテニス選手が喋るアクセントを聞けば、そのちがいは明らかです。