今年は日本特集だったCity of London Festival、3週間足らずの間、金融街シティの中だけで話題になってひっそりと行われてきましたが、7月13日に終了しました。


その最終日のふたつのイベントを観てきました。 (写真はクリックで拡大します)


13 July drums 1    13 July drums 2

     脚が長いとポーズも決まる!                                  


まずは、リバプール・ストリート駅の外での和太鼓グループ"Taiko Meantime" の演奏。グリニッジ標準時のことをGreenwich Meantimeというのですが、彼らはそのグリニッジをベースにしているのがグループ名の由来でしょう。


太鼓も立派で、演奏も素晴らしく、私は30分聞いただけですが、5時から7時まで通りすがりの通勤客を楽しませてくれました。ちゃんと地下足袋も履いてるのが面白かった。

中に一人、小柄で若い可愛い日本人の女性がいて、カッコよかったこと。パーカッション大好きな私、お琴よりもこっちがやりたい。


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   ドームが隠れてますけど、ギリシャ柱が美しいセント・ポール寺院とその前の通り


お次はセント・ポール寺院のコンサート。

最終日を飾る一番大規模なコンサートで、英国では有名な一流古楽オケOrchestra of the Age of EnlightenmentBBC Singersの出演。



st paul 5  夜8時、綺麗に白くなったセント・ポール寺院




一曲目は、日本のクラシック音楽というと必ず出てくる武満徹Wind Horseというコーラス曲で、歌詞は日本語なのだろうけど全く聞き取れず。怖れていたほど前衛的ではなかったけど、延々ダラダラ退屈~!


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        久し振りに行きましたが、中もきれいに洗ってあり、美しい!


2曲目は、野村證券さんが創業80年ということで英国女性作曲家Judith BinghamにコミッションしたHidden Cityの世界プレミア。広島と長崎の原爆をテーマに、爆音などを効果音を使ったコーラス曲。当然重々しく暗い曲です。日本語の歌詞はここでも理解不可能。英国人歌手の発音が問題というより、音が響きすぎるのが原因だと思う。


st paul 2  ドームから差し込む陽の光が段々暮れて、雰囲気抜群



この2曲で軽く一時間は掛かったのに、そのまま休憩なしで、お目当てのフォーレのレクイエムに突入。

教会の木製椅子なので、すでにお尻が痛いんですけど!


ここでやっとオーケストラの登場。指揮者はMarin Alsopという女性。

やっと聴きなれたまともな音楽となり、この曲を生で聴くのは初めてですが、ボーイ・ソプラノの男の子も可愛かったし、レクイエムを教会で聴くのは格別です。


だけど、音があまりに響きすぎて、長い間聞いているのは辛かった。休憩なしで2時間近くはちょっと長過ぎたし、極楽気分は長持ちしないものよ。


st paul 1  お疲れ様~! (観客がです)


お金 
先日の
小川典子ピアノ・リサイタル と同じく、招待券が回ってきたので行ったのですが、ドームの真下の良い席は買えば35ポンド。


実はうちの会社もスポンサーで、タダ券を差し上げるから好きなイベントふたつ選べと言われ、自分でいけるかもしれないという前提で私の趣味でこのふたつにしました。小川さんはゆっくり聞きたかったし、セント・ポール寺院のコンサートというのも魅力でしたから。他に誰も行きたい人がいなかったので、結局私のところに両方とも回ってきたわけで、ごっつぁんでございました。


ベル セント・ポール寺院といえば、チャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚した教会ですが、今月末でちょうど25年になります。年末が私とトーチャンの銀婚式 だったのですが、その半年後にあの世紀のウェディングがあったわけです。

それについては又あらためて・・。