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<8月10日(木)>
今回は観光ガイドに徹するため、日本で着物を着る予定ではありませんでしたが、思い掛けず着ることができました。
しかも、私だけではなく娘も一緒に!二人分一式全て春さんが貸してくださったのです。髪もきれいに結って下さって。
私は洗える水色の絽の着物に、黒地の絹芭蕉の帯は片栗の柄。娘には小千谷縮みを、少しでも涼しいように襦袢なしで浴衣風に。でも、素材がしゃきっとし過ぎて、虫刺されの傷にちょうど裾が擦って痛かったようでした。慣れないので皆に付いていくだけで必死だったようですが、着物でお出掛けできるのが嬉しくて、良い思い出になったようです。
春さんは大胆な柄の黒地の宮古上布と羅の帯。草履、バッグ、日傘にいたるまでセンスの良さが滲み出て、立ち居振る舞いの優雅さもさすが。
ネット着物縁の京都在住のakeさんが綿麻の粋なお召し物で案内して下さって、高島屋の「山村御流いけばな展」、そのすぐ前の老舗の呉服屋ゑり善
さんや京扇の宮脇売扇庵
さんに連れて行った頂きました。
ゑり善さんには今年の2月にもakeさんと春さんと3人で着物で行き、その時見た桜の着物の何枚かは今でもよく覚えていますが、今回は娘が着ていた小千谷縮みがきっかけとなって小千谷縮みの反物をいくつか広げて見せて頂きました。作家モノがやはり印象に残ってます。
扇屋さんでは、娘が、いつかオリジナルの絵を描くために大き目の白い扇子を6本買いました。凸凹の面には描きにくいでしょうが。
この日の様子はake様がご自身のブログにも書いていらっしゃいます(→こちら の8月10日と11日付の記事3件)。着物ファンに人気のake様のブログに家族総出で登場して、私もこれで有名人?
真夏の、しかもとても暑い日の京都で着物を着て歩くなどというのはクレイジーかもしれませんが、、もうこれだけ暑いと何着てても同じです。慣れない娘は付いていくだけで大変だったようですが、とても楽しい思い出になったと喜んでいます。私も、その時の苦しい思いはすっかり忘れて、京都で夏着物で歩いたという体験の嬉しさ誇らしさだけを覚えています。着物のときは非日常的気分で興奮しているので、暑いのもきついのもあまり感じないのかもしれないし。
素敵な写真も撮れたし、ビジュアル面では今回のハイライトで~す
敷居が高くて、一人では入れないゑり善さん
私、娘、春さん、たくみやの女将さん、akeさん ハーイ、皆さん、後ろ向いて~
日本舞踊ポーズ、きまった! うっとり~ 真似てみたつもり。がっかり~
<8月11日(金)>
4泊お世話になった神戸のヒメさんのお宅から京都に移動。
京都駅の大空間、私は大好き
1泊だけ京都のホテルアルファ京都 。ここは前にも泊まったことがあり、ボロいけどロケーションが抜群でお値段はリーズナブル、ロビーにパソコンがあるのも便利。京都的情緒や高級感を求めるのでなければ、お勧めです。
河原町通りに面してる部屋もあるけど、私たちの部屋からの眺めはなんと墓地。でも、日本文化の良いお勉強になりました。
ま、一晩税込み12,600円だから・・・ 部屋の窓からは、お盆に相応しいお墓の眺め
近くの本能寺、京都市役所、zestという庶民的なショッピング街、新京極、錦市場などを歩いて、四条の大丸百貨店の「職人展」へ。日本中の工芸品を実演付きで一挙に見せてもらえるこの手の展示会は面白いですね。特に外人連れだとお店の人が面白がって色々教えて下さるのです。着物や帯も結構あって、目の保養。
本能寺 錦天満宮
暗くなってから祇園まで歩きました。鴨川の川床料理を楽しむ人もたきさんいましたが、外で食べるには暑すぎる夜だったので私たちはパス。
「舞妓さんが見られるかなあ」と言うトーチャンに、「んなもの、よっぽど運がよくなきゃ出くわさないよぉ。期待せんといてね」と言ったのですが、ラッキーなことに、二組もいはったんですわ、これが。
まず、一力茶屋の前で舞妓さんが一人。追いかけて写真を撮ろうと思ったのですが、ぽっくり履いてはんのにこれがまたえらい足早で、あっという間にあっちのほうにいかはりましてん。はよう冷房の効いたとこに行きたかったんどすやろか?先斗町の狭い路地で舞妓さんと芸妓さんの二人連れにもばったり出くわしましたぇ。
私は祇園に行くといつも本物の舞妓さん見かけるし、別にラッキーでなくても見られるものなのでしょうね、きっと。
川床料理シーズンの鴨川 舞妓さん&芸妓さんを見た先斗町
<8月12日(土)>
朝からまためちゃ暑い日、さて京都でどこに行きましょうか?私とトーチャンは結構何度も来てるので(娘も3、4度)、定番の観光地はほとんど済ましてるわけです。
外をずっと歩くにはあまりの暑さだったので、行ったことのない京都国立博物館に行くことに。その前にその隣の三十三間堂へ。20年ほど前に行ったときはたしか中の写真も撮れたという記憶があるのですが今は撮影禁止で、写真を撮るのが好きなトーチャンはがっかり。娘は初めてなので印象深かったようですが。それに、こんな暑い日でもここで結婚式があって、白無垢綿帽子の花嫁さんと紋付袴の新郎が登場。写真を撮らせて頂きました。よく結婚式にも出くわします。
長~い廊下の三十三間堂 お庭
まるでフレンチシャトーという外見の京都国立博物館 は冷房で涼しくて快適。しかも今日は常設展は無料。3時半ごろに見学を終わって出てきたら空が真っ暗で突然冷たい風が。まもなくピカピカゴロゴロのすごい雷雨になり、まるで台風のような強風と豪雨の珍しい体験が嬉しくて、博物館の出口の階段で写真やビデオではしゃぎました。
その後は一気に涼しくなり、四条あたりを散歩して、夕食にお寿司を食べて京都は終わり。
京都国立博物館。こういうところはいつも空いてるからいいわ
お盆の帰省ラッシュで新幹線は満員かと覚悟してましたが、夜7時ののぞみ号はガラガラ。35分であっという間に名古屋。