穏やかな秋の日曜日、娘と二人で着物を着てみました。
まず、私の母が孫娘のための最近縫ってくれた小千谷紬(つむぎ)。
仕立てたのは今年ですが、実は反物でずっと長い間放っておかれていたもの。私のために買ってくれたのですが、先に作った紬の着物も全く着なかったので、もう一枚作っても無駄だと悟ったようです。
紬はお洒落着にしかならず、正式なところへは着ていけないので、当時の私は着物でお洒落する気など毛頭なかったのは承知でしょうが、それでもお茶お花のお稽古にでも着て欲しかったのでしょう、ウールの着物も何枚か作ってくれました。私は嫌がって抵抗し、ほとんど無視していましたが。
諦めて座布団にでもしようと思っていたようですが、急に私がトチ狂って着物にはまり、娘にも着せてるようだと知って、これなら着物として陽の目を見せてあげられるかもしれないと喜んだのですね、きっと。娘のサイズで大きめに作ってくれました。
だから新しいけど古い着物です。
私も着物着ました。娘時代のサーモンピンクの色無地。二人で撮ったこの写真は、ake様の着物ブログ のヴァーチャル着物オフ会に投稿。私は二人目でしたが、若くてお綺麗でしかも素敵なお着物の方が最初だったので、気後れした私は我が家の秘密兵器である娘を引っ張り出したというわけです。
とてもロンドンとは思えない和洋折衷ガーデンで、日英混合娘と立つ私は、なんでしょうね?
恥ずかしいので首ちょん切りました
お次は、8月に母にかなり無理矢理渡された大昔の古~い着物。
母が13歳くらいの時に作った小紋の着物はお気に入りだったそうで、これをロンドンで着てあげてというたっての希望。先回そう言われたときは断りましたが(だってそうでしょう、こんな柄)、今回また出てきたので、ま、こういう戦前昭和レトロも変り種として面白いかもと思って持って来ました。
でも本当にオペラハウスに着て行く勇気があるかどうか自信ないので、この日ついでに着て写真だけ撮っておきました。これで母には一応義理が済んだことにしようっと。
因みに、日本では一度も着たことがなかった唯一の紬の着物は、30年経って初めてロンドンで袖を通しました。いかにも十代の少女が着るようなかわゆい柄ゆきなので恥ずかしかったですけど。
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