珍しく雨ザアザアのロンドンでしたが、家族三人でロンドンへ。
毎年、最初の日曜日は映画を観にいきます。８、９年前からお義兄さんの仕事のコネで、封切前の子供映画を無料で見せてもらえるからです。
今年は「Charlotte's Web 」。
シャーロットという名前の蜘蛛（クモ）と子豚の心温まる友情物語。
子豚が主人公なのは豪映画「ベイブ」に似てますが、特殊撮影がこれだけ進歩した今、どれが本物の豚でどの部分がＣＧか見分けるのはとても難しいほど。
セリフがあまり気が利いてないのがイマイチですが、小さな子供向けだし、原作に忠実なのかもしれません。
アメリカ人作者の原作は、日本語では「シャーロットのおくりもの」というタイトルのようですが(直訳だとシャーロットのクモの巣） 、イギリスでもちょっと知られた原作らしく、娘が「小学校の時、先生が読んでくれた」と言ってました。
声優陣はとても豪華で、Ｊロバーツ、Ｒレッドフォード、Ｋベイツ、Ｏウィンフリー、Ｊクリーズ等々。
ランチは、いつものように、中華街で飲茶したいという私と、日本食が食べたいというトーチャン＆娘連合軍の意見に分かれ、当然多数決で私が負け。ジパングという庶民的なお店で、刺身やら寿司、天ぷら、竹輪、肉じゃがならぬ肉豆腐、コロッケ（これも日本食）などたらふく食べて、いざバーゲンへ！
おそらく雨のせいで、Oxford Streetもそんなに混んでなかったので、雨に濡れながら洋服屋さんを何軒か回り、娘のものばかり買い込んで、早めに帰宅。
今日は、いくら疲れていてもお腹が空いてなくても、早く夕食を済ませなくてはなりません。
６時半からのニューヨ－クのメトロポリタンオペラハウスのマチネ公演のラジオ生放送を聴くためです。
（今まさに聴きながらこれを書いてます）
毎年１２月から４月まで毎週土曜日のマチネを生でやっているので、ヘッドフォンで気合を入れて聴くか、それとも他のことをやりながらいい加減にバックグランド音楽として聴くかは出演歌手によって決めるのですが、今日は聴き逃せません（ブログ書きながらですけど）。
ベッリーリの「清教徒」で、アンナ・ネトレプコとエリック・カトラーが出るんです。
ご存知ネトレプコは今やトップスターで、１０月にバービカンのリサイタル で素晴らしいところを見せてくれました。
（アッ、今まで好調だった彼女の声が一瞬ですがかすれてしまいました。一番聞かせどころのアリアで。でもその後は素晴らしい！）
１０月のバービカンで私が撮った写真です
Eric Cutlerは誰も知らないでしょうが、７月のＲＯＨのドン・パスクアーレ で私がいっぺんに大ファンになった甘い声のテノールです。
でも、今日は不調のようで、声がぐらつくことが多くて、ネトレプコとの格のちがいを思い知らされました。
（たった今ネトレプコ嬢、難しい大アリアが終わり、大拍手を受けています）
今回のメトの衣装。これほど綺麗な歌手はそうはいないですよ。エリック君の写真も見たいなあ。きっと絵になるカップルです。
嗚呼、オペラ界美貌ナンバーワンのネトレプコと長身で舞台映えのするカトラーのこのパフォーマンスが画像付きで鑑賞できたらどんなに素晴らしいことであろうか！
と思ったら、実は、機会がありそうなんです。今年から（だと思うのですが）、世界中の映画館などで今シーズンの６つのオペラを上演してくれるのだそうです。
ロンドンの日程はまだ見つけてないのですが、日本でも見られるんですよ！
予定はこちら→METライブビューイング でご覧下さい。
第一回目の「魔笛」は大晦日に歌舞伎座と京都南座であったんですね。
知り合いからの「歌舞伎座に観にいきましたよ～」というメールで今日初めて知ったのですが、この映像イベント自体、知らなかったのは迂闊でした。
私のところには、やたらしょっちゅうメトからメールが来て、きっとそこに書いてあったのでしょうが、ＮＹに住んでるわけじゃいないんだから関係ない情報だろうと思ってほとんど読んでなかったのが悔やまれます。でもまだ始まったばかりだから、なんとか情報を得て、観にいきたいものです。
まずラジオで生で聞いて、素晴らしかったのだけ狙えばいいんですもんね。
この「清教徒」がふたつ目で、この後、ドミンゴの「始皇帝」（世界プレミエ）、フロレスの「セヴィリアの理髪師」、Ｒフレミングとディーマの「オネーギン」、グレギーナ、フリットリ、リチトラの「プッチーニ三部作」と続きます。この中で一番観たいのは「セヴィリアの理髪師」かな？
ＮＹメトで何やってるのかしら、誰が出るのかしら？というのはもちろん興味あるのです。でも、知ると嫉妬で腹が立つに決まってるので敢て見ないようにしてるのですが、今ついにこっそりラインアップを見てしまいました。
・・・そりゃコベントガーデンはとても太刀打ちできません・・・
。
でも、今月のＲＯＨは負けてないかも。
まず来週、フロレスとＮデッシーの「連隊の娘」が始めるし、３０日は丸ちゃんの「トロバトーレ」だもんね～ 
（終わりました！カトラー君、最後の方にやっと声が甘くなってきた。頑張れよ～！ルックスが良い分ちょっと得してるんだからね。ネトレプコは、今まで聴いた中で一番素晴らしかったわあ。ではこれで実況中継を終わります）
日本の皆さんも是非この「清教徒」、映画館で見て下さいね。１月１１日と１２日に「銀座ル テアトル」で二回づつ上映です。
今まで、ネトレプコは（何回か生で聴きましたが）、実力よりも人気が先行と思ってましたが、この難しい役をこれだけ歌えれば大したもんです。初挑戦がメトでという勇気も凄い。
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