ネコ

この猫ちゃんには、先月亡くなったおじいちゃんがすっかりお世話になったので(逆だろって?)、家族中で感謝してます。8年間毎日おじいちゃんの家に通ってくれて、一人暮らしの淋しさをどんなにか癒してくれたことでしょうから。


何軒か離れた家の飼い猫なので、最初は「他所様の猫に餌をあげちゃあいけない」と筋を通して節度を守っていたおじいちゃんですが、「なんか頂戴ニャ~!」と甘えられて、いつのまにか三食(かどうかは知りませんが)、おじいちゃんちで食べていくようになったようです。



 おじいちゃんちの玄関先で、狛犬のつもり



2、3年前に猫ちゃんのほんとの家族が家を改築のために数ヶ月も家を離れたことがあり、その時のおじいちゃんはとても淋しそうで、「Tibbyは帰って来てくれるだろうか」と不安気でした。本当にもう来てくれなくなったらおじいちゃん大丈夫かしらと、と本気で心配しちゃいました。その頃まだトーチャンは週一回一泊だけで行ってたので、週に一度義妹の家でお喋り三昧する日以外の生の話し相手はTibbyだけでしたから。



お葬式の時にお義兄さん夫婦が飼い主の家に挨拶に行って話をしてわかったことが色々あります。

本名はモーグ(スペルは不明)で、15歳。その家にはもう一匹の猫と小さな子供がいるので、Tibbyは居心地が悪そうみたいです。


驚いたことは、おじいちゃんは「Good boy、Tibby!」と言っていたのでてっきり雄だと思っていたのですが、なんと女性だったんです。(そういうことって見てわかんないわけ?と動物に疎い私には不思議ですが)



毛並みはまだ綺麗ですが、猫の15歳は人間で言えばかなりお婆ちゃん。段々身のこなしもスローダウンして、耳も遠くなり、昼寝時間が増えるばかり。おじいちゃんとは人生と猫生の終わりを静かに過ごせる良いコンビでした。



 年増だけど、まだまだ捨てたもんじゃにゃーよ



きっと今でもおじいちゃんの家の回りを毎日何度も伺って、淋しい思いをしてるにちがいありません。可哀相に・・・あせる



年寄りに限らず、一人暮らしの人にはきっと動物は慰めになるのでしょうね。私は今まで一度も一人暮らしをしたことがないし、イギリスにいるならトーチャンより先に死にたいので、一人暮らしは一生したくないですが、もし年食ってから初めて一人になってしまったら、動物が大の苦手な私でも何か飼おうとするかも、とすら思わせる程のおじいちゃんと老猫嬢の美しい友情物語でした。




 わっ、怖い顔! な、なにかお気に召さないことでも・・?



尚、Tibbyほどではありませんが、私がおじいちゃんに貢献したこともあるのです。今日は時間がないのでTibbyの顔写真で誤魔化しましたが、「おじいちゃんと私」編はまた今度。


                 

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