<2月26日(月)>
窓からエッフェル塔が見えるパリ郊外のお宅に泊めて頂いた翌日は、sottovoceさん が車で私が行ったことのない近辺の名所を案内して下さいました。
まず午前中はフランス人のご主人も一緒に、サン・ドニSt.Denisに。
「サン・ドニ=フランスで行われたサッカーW杯でフランスが優勝した場所」と思う人が多いそうですが、ここには立派なバジリカ聖堂Basilique de Saint-Denisがあるのです。
ご興味ある方はこちらの→ウィキペディア百科事典 を読んで頂くとして、ここが特別の存在であるのは、歴代の王様が埋葬されているからです。もっとも、フランス革命の際に遺体は掘り起こされ、ほとんどは大理石の像が残っているだけだそうで、ここが王室のものは後生大事に管理されているイギリスとちがうところですね。全く、革命のいうヤツは・・・
破壊しなければ新しいものが産まれないという場合もあるでしょうが、歴史的なものは残しておくべきです。
サン・ドニの街自体は下層階級が多く住む地域で、問題も多いそうですが、バジリカはとても大きくて立派。パリから距離がせいか観光客もほとんどいず、静かで敬虔な気分になります。
美しいステンド・グラスと大理石の像が印象に残る壮麗な聖堂でした。
写真はクリックで拡大します。
正面(もう片方の尖塔は破壊) 横
ルイ18世は革命後の王様なので、ローブも完璧に残っています。王政復古は長続きしませんでしたが。
日本語もご堪能なフランス人のご主人とsottovoceさんの会話は、私が理解できるようにという優しいお心遣いで、なるべく日本語でして下さったのです。
いいなあ、日本語のできるご主人・・・うちなんかトーチャンとはほんとに片言の日本語だもんな~
お昼にお宅に戻り、sottovoceさんの手料理を頂きました。お嬢さんはお留守でしたが、17歳の息子さんも一緒。ハンサムな彼は日本語と英語もお上手。いいなあハーフの男の子。私も欲しかったわ~
食事中は英語もペラペラのご主人と息子さんとは私は主に英語でお話して、3ケ国語が飛び交うインターナショナルな情景。
うちとちがって、sottovoceさんご一家は世界を股にかけて活躍なさるエリート家族。国際結婚かくあるべし、という姿を垣間見せて頂きました。我が家は足元にも及びませんけどね。
午後は、sottovoceさんがパリの北駅まで車で送って下さったのですが、その前に、セーブルという陶器で有名な街にある国立陶器博物館Musee National de Ceramiqueへ。
世界中の陶磁器が展示された大きな博物館なのですが、すぐ隣がセーブル陶器工場なので、当然セーブルのコレクションが中心なのですが、「わっ!いくらするんだろう」という超高級品がぎっしりずらーっと並んでいます。
地震のない国ですから、支えもなくただ置いてあるだけですが、素晴らしい工芸品に眼福。伝統的なものだけでなく、新作も展示されているのですが、やはりフランス人ってイギリス人より美的感覚に優れていると思いますわ。カラフルだけどシック。
ショップもあるのですが、お皿一枚でも「どひぁ~~んっ!」というお値段。、イギリスの貴族のお屋敷なんかではフルセットがよく展示されてますけど、これは当然そういう階級の人たち用であり、庶民は見るだけ。
家族へのお土産は、sottovoceさんお勧めのルノートルLenotreのマカロン。とっても美味しかったです。
これは日本でも買えるんですってね。フランスで流行るお菓子はイギリスをすっ飛ばして日本に行くことが多いようです。いいないいな・・
オレンジとチョコレートのケーキも買いました。トーチャンと娘は甘いものが大好きですからね。
6時過ぎのユーロスターでロンドンへ帰ります。2時間40分掛かりますが、時差があるのでウォータールー駅に8時到着。
2泊の短い滞在でしたが、充実したホリディでした。
パリには何度か行っていますが、こうして在住の方に案内して頂いたのは初めて。お陰で余計を心配をせずに安心してゆったりできたし、生きた情報も得られて最適の過ごし方でした。
yoyoさん 、sottovoceさん 、本当にお世話になりました。ありがとうございます。
近いうちにロンドンで恩返しができますように・・・。
パリから帰って一週間、やっと記事がアップできました。やれやれ・・
と思ったら、ちがうちがう、肝心のオペラLa Juiveがまだだったわ。