昨日はエイプリル・フール のジョークで驚かせて失礼しました。あれは嘘ではなくて「願望」であるのはおわかり頂けたことと思いますが。
さて、家族の近況シリーズ最終回は19歳の娘のことです。
娘は去年Aレベル試験を終えてからすぐに大学には行かず、一年間アートの基礎コースに通ってあれこれ広く浅く教えてもらいながらどのアート分野を専攻するか考えていましたが、どうやら進みたい方向が定まったようです。
小さいときから絵を描くのも得意な子でしたが、モノを作るのも大好きで手先も器用な彼女が選んだのは、「モデル製作」コース。
今通っているロンドン郊外の基礎コースの大学へそのまま進むのだそうです。特殊な分野なのでその学科の大学数は少なくて、学校の選択余地はないようです。
Aレベル試験で数学と物理もグレードAも取れたのだし、一流大学進学も不可能ではない筈なのに、「オックスフォードやケンブリッジには私のやりたい学部がないから」、とはなから見向きもしないのは親としては勿体ないような気もしますが、トーチャンがケンブリッジ卒であることで「ほほーっ」という反応をされるのを充分見ている彼女が、自分は有名大学の名前だけに惑わされず自分が何を学びたいかをいうことを最重視したのは我が子ながら立派だと思います。
シャイな娘は文字通り手に職を付けるのがベストでしょうし、いつも自分のペースでまじめにこつこつ努力する彼女は、一番自分がやっていて楽しいことに専念できることが嬉しそうで、家でも一人で黙々とモノ作りに励んでいます。
今夢中でやっているのは粘土細工。内部はワイヤーとか入っていて手足が動かせるようになっているので、それを少しづつ動かして短いアニメーションフィルムを作るのだそうです。そのプロジェクトのために先日私とロンドン動物園 に行って動物ををスケッチしたりしたわけです。
そのうちのいくつかをお見せしましょう。クリックで拡大します。
「ウォラスとグロミット」に出てくる羊のショーン。毛を付ける前と付けた後です。
Avatar: Legend of Aang
ドラボンボールの悟空。高さ約20センチ。
秋から行こうとしている大学のコースではもちろん他の材料の物作りも学び、卒業後の職業としては建築モデル作成やSF映画製作に携わる人が多いようです。
コメントをたくさん頂けると娘も喜びますので、よろしくお願いします。
(こないだの母の日手描きカード はコメントが少なかったのでがっかりしてたんです、実は)