5月8日、バービカンのアンジェラ・ゲオルギューAngela GherghiuとLSOのコンサートに行きました。




前から2列目のほぼ真正面の席で31・75ポンド。一年以上も前にもちろん発売してすぐに買いましたからね、気合の入った良い席でしょう?

彼女からの距離は2メートルあるかないかなので、そりゃあ細かいところまで肉眼で見えましたよぉ。顔のシワやホクロは勿論、時々鳥肌立ってたところも、緊張のせいかたまに手が震えてたところも見えました。

バービカンは舞台の下がいきなり客席ですからね、アンジェラさん、背中のあいたドレスを着るときは直前までブラつけてちゃ駄目ですよ。なんてとこまでわかっちゃったりするの。


でも、40歳を越しても充分美しいアンジェラ姫、一時は太り気味で上腕なんか有名なROH「椿姫」映像に比べるとうんと太くなったことがあったけど、この3、4年はすらっと引き締まり、(崩れる前の)女盛りの魅力がいっぱい。


ドレスも2度着替えてくれてビジュアル面でも楽しませてくれましたが、まずはパフォーマンスからいくと、


London Symphony Orchestra
Ion Marin
conductor


Verdi Overture Nabucco (8分)

Giordani 'Caro mio ben' (3分)

Handel 'Laschia chi'io pianga' (5分)

Mascagni Intermezzo from Cavelleria Rusticana (3分)

Leoncavallo 'Stridono lassu' from I Pagliacci (3分)

Puccini 'Ch'il bel sogno di doretta..' from La Rondine (3分)

 (休憩)


Puccini 'In quelle trine morbide' from Manon Lescaut (3分)

Bizet 'Habenera' from Carmen (5分)

Tchaikovsky Overture: Tomeo & Juliet (20分)

Puccini 'O mio babbino caro' from gianni Schicchi (3分)

Puccini 'Un bel di vedremo' from Madama Butterfly (5分)


青字が彼女の歌入りですが、プログラムは、悪く言えば「特にテーマもなく手垢の着いたオペラの有名アリアを並べただけ」、良く言えば「数々の人気オペラの聞きどころを満載したいいとこどり」ってとこでしょうか。


まあ、贅沢言えばキリがないですが、あんな近くで聞けただけで感激だし、ヘンデルでほんのちょっとだけつまづいた以外は、いつものゲオルギュー節が聞けて、しかも充分好調だったので、期待通りの満足度。


アンコールは3曲で、最初は曲目不明の「ムジカ、ムジカ~」が何度も出てくるイタリア語の華やかな曲(p.s訂正:.イタリア語ではなくルーマニア語で題名は「音楽」と、なんでもご存知のBowlesに教えて頂きました。失礼しました)。

2曲目はミュージカル「マイ・フェア・レディ」の「踊り明かそう」I Could Have Danced All Night。私が結構好きな曲ですが、そう言えば2002年のROHでのリサイタルで彼女は「英語には自信がないので、間違えたら失礼だから楽譜を見ながら歌います」とたどたどしい英語で言ってから同じ歌を歌ったのでしたが、あれから英語も上達したのでしょう、もちろん暗譜で余裕たっぷり楽しそうに歌って拍手喝采。

最後は「グラナダ」で、9時半には終わってしまい、短いコンサートでしたが、その後サイン会があったようなので仕方ないですね。


指揮者はアラーニャをチンケにしたようなIon Marinで、初めて聞く名前ですが、ルーマニア人でアンジェラと同郷のよしみなのでしょう。でも指揮台でドスンドスンするのはやめてね。


ワンピース サンダル 指輪 口紅

さ、ではドレスについて語りましょう。


いつも素敵なドレスで楽しませてくれる花形歌姫アンジェラ、今日も期待を裏切りませんでしたよ~。ドレスを取っ替える度にアクセサリーも靴も口紅の色も変えてくれました。


                              カメラクリックで更に大きい写真になりますからね~
  

1今、こういう70年代のサイケ調柄が結構流行っているみたいで、今日、同僚がそっくりなドレス着てました。

デザイナーの名前でしょうが、小さな字で名前が書いてありましたが、小さ過ぎて見えませんでした。

これ、体の線がくっきり見えるので、自信がないと着れませんよ。


  

2休憩後のドレスNo.2は、うーん、趣味がいいとは言いかねると思います。ペラペラのコットン地こ黒い部分はレースで、肩から後にリボンが垂れてるのもしつこいし、第一これは胸の形がきれいに見えないからペケですね。


そう言えば、数年前にROHのディミトリ・ホロフトスキーとのリサイタルでこんな感じのドレスを着たのを見たこともあり、彼女の好みなのでしょうか? 抜群のセンスとも言えないな、と思うこともよくあります。、



  

3「えーっ!チャイコフスキーのロメジュリを20分もやるの~?!」とぶーたれたくなったけど、「ははーん、そーか、彼女がその間に着替えるんだな」と気付き、「そりゃそうだよな、あのセンスの悪いカジュアルドレスでフィナーレじゃあいつもゴージャスなライバルのルネ・フレミングにボロ負けだわ」と思ったことでした。きっと溜息の出るような素敵なドレスだわ、とワクワク。


そして、期待通り、ほら、こんな鮮やかで光沢のある真紅のサテン。こうでなくっちゃ!


皆があっと驚いたのが後姿で、大きなビーズの蝶々がキラキラと。最後の曲がマダム・バタフライだったもんね。さすが。


  


  


  


すらっとした美人が素敵なドレスを着ているのを見るのはいいですね~。


しかし、ここであることを思い出しました。

来月ここで「デボラ・ヴォイト」のリサイタルがあるんです・・・・ガーン

(ご存知ない方のために説明すると、彼女は肥満で有名なソプラノなんです。最近やせたらしいのですが、デブ度で横綱が関取になったくらいだろうから)


     ロボット人気ブログランキング