8月7日から12日まで5泊で家族でパリに行ってきましたが、予想通り、体力勝負のしんどいホリディでした。
トーチャン隊長の号令の元、父親っ子で忠実な部下である娘と、付いていくのが精一杯の一番小柄で年上のカーチャン。
歩きましたよぉ。トーチャンの万歩計によると6日間で110,000歩弱。これはトーチャンの歩幅ですからね、足がうんと短い私は、どうでしょう、3割増しくらいでしょうか?
それでも、サカサカ歩いて、後は座ってたのなら大したことないですが、あちこちの見物や美術館やエッフェル塔入場行列で立ってるわけで、朝ホテルを出てから毎晩11時過ぎまでいほとんど立っていたと言ってもいいくらい。移動も、地下鉄は最低限で、ホテルへの往復を別にすれば、カルネ各1冊(10枚セット)で足りてしまいました。
歩いているといっても普通はランチやディナーやお茶ブレークで休憩するのでしょうが、我が家はちがいます。レストランで料理を待つのは普段から時間の無駄と思ってるトーチャン隊長ですから、こんな張り切ってるときはなるべくセルフサービスで済ませようとするわけです。
それでもまだ昼夜2回食べ物にありつければいいですよ。だけど、朝ホテルでしこたま朝食を食べたので(12ユーロでとても美味しかった)、なかなかお腹がすかず、次の栄養補給は夕方という日が多かったので、ろくなものを食べなかったというよりも、ろくに食べなかったという方が正しいという、折角グルメの国フランスにいるのになんという有様ぞ。フランスに対する冒涜ではなかろうか。
なので、途中から開き直って、これはうってつけのダイエットじゃないかとポジティブに考えることにし、カフェの表で食べてる人を横目で見ながら、でも今度トーチャン抜きで来るときのためによさそうなレストランをチェックしときました。それに、疲れると空腹って意外に感じないものよ。
で、体重が減ったかというとそうじゃなかったのでがっかりだったけど、寝る間際にお腹が空いてお菓子をいっぱい食べてしまったのが悪かったのでしょう。後悔。
「えーっ、またメトロふた駅も歩くの~?やだよ~、タクシーにしよーよー」、とぶーたれる私に、「歩けば途中に面白いものがあるかもしれないじゃないか」と説教する鬼軍曹の目的は写真です。 デジカメで撮りまくって、彼だけで千枚以上になりました。
トーチャンが写真を撮ってる間(押すだけじゃないので結構時間掛かる)が私の自由時間で、座るところがあれば1分休めるし、ウィンドウに素敵なものが飾ってあれば大急ぎで見る、というせわしなさ。
あ、今がチャンスだ、ちょっと休めるわ、
ゆっくりパノラマ写真撮っててね
(ギャラリーラファイアットからオペラ座裏を眺める)
私だけじゃなく、「次にパリに来るときはああしようこうしよう」というのが全員のテーマになり、実際に来てみてわかることはたくさんあるので、今回はいわば下見旅行と考えてもいいくらい。パリはどこも美しいし、見るものもたくさんあり、なによりもロンドンからうんと近いので又ちょくちょく行きたです。
今年11月にユーロスターもいよいよ新しい線路がオープンして所領時間も20分短縮される予定なので更に便利になるし、St.Pancras駅の真新しい駅からも早く乗ってみたいです。
ロンドンのウォータールー駅から2時間40分でパリ北駅に到着(11月からは更にスピードアップします)
ホテルは、3人部屋というのは選択が限られるのですが、宿泊客のコメントなども丹念に読んでトーチャンが探し、閑静なマレ地区の部屋数24の三ツ星プチ・ホテルHotel des Archives
にしました。
素泊まりで一泊175ユーロというのは、周りに何もなくてちょっと真ん中から外れた場所にしては決して安いとは言えませんが、清潔で機能的なホテル自体には満足で、ファミリールームは専用廊下付きで二部屋あったので(バスシャワーはひとつだけ)、ゆったり過ごせました。
壁テレビではBBCワールドニュース観てただけ。 お揃いシャツはロンドンのユニクロで。
子供部屋は娘が一人で占領。 「わーい、こっちにもテレビあるよ」
観光客はほとんどいなくて静かだったし(ヴァカンスシーズンなので静か過ぎ)、中国人地域のようで、朝の公園ではお年寄りグループが太極拳をし、ピンポン台もありました。どこからの移民なのでしょうか?彼らは小さなジュエリーショップを経営する人が多いようで、タンプル通りは安物ジュエリーショップばかり(問屋らしですが)でした。
中国人といえば、こちらは本国からでしょうが、すごくたくさん観光客がいたのはびっくりしました。ロンドンではそう見かけないですけどね。彼らは大人数団体行動なので目立つし、趣味の悪い服装で景観を損ねてましたわ。
限界まで歩くことやグルメ的楽しみが期待できないことは覚悟してたけど、一番の失望はお天気。
BBC予報だと毎日晴れってことだったけど、大外れもいいとこで、到着した夜から雨になり、最後の日は薄日が差したけど、後はずっと雨かどんより曇り。
灰色のパリも風情があるけど、寒がりの私には涼し過ぎ。Tシャツ3枚、薄いカーディガン、ジャケットと5枚(スカーフも)重ね着してた日もあるけど、凱旋門の上ではそれでも震えちゃいました。
何か羽織るものを買いたかったけど、洋服ショッピングはトーチャンが最も嫌うものだから、無理だったわね。
ヴァンドーム広場のショパンが住んでた所
「まあなんて可哀相な椿姫さん」、という同情の声が聞こえるようですが、パリはロンドンよりも街並みも綺麗で華やかだし、ヴィジュアル的には充分楽しめました。
続きは、日にち毎に写真を載せておきますね。
(写真はクリックで拡大します)