＜８月１０日（金）＞ 曇り 
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ホテルのあるマレ地区は貴族の館もく残る風情のある区域ですが、こんな芸術的なアパルトマンもあったし、電気自動車専用の路面駐車スペースの絵も可愛かった。ムスメの横には充電スタンドも。
今日はまず地下鉄でオルセー美術館Musee d'Orsayへ。
前回買った分厚いカタログを熱心に読んだムスメはここにはどうしても行きたいということで、どんなに行列が長くても今日は諦めないで並ぶという覚悟だったのですが、開館直後に付いたので、３０分の待ち時間で入れました。
１９００年の万博のためにパリ・オルレアン間の鉄道駅を改造したカマボコ型館内は自然光が心地よく、程よい広さに印象派を中心にした傑作がいっぱいで見応え充分です。
大時計の後ろは何層もの廊下なのですが、歩く人が写ってないのは残念。
小時計の裏はレストランとカフェ。我々はこのレストランではなくてセルフサービスのカフェでサンドイッチです、もちろん。席があっただけラッキー。立ち食いしてる人もたくさんいましたもん。
小さなセザンヌの青い林檎の油絵と、お馴染みのルノアール。
絵よりも色んな素材の像に目が行くムスメ。 私はオペラ・ガルニエの断面モデルに興味深深。
駅の中にこんな美しい「祝典の間」があると便利にちがいない。
さて、今まで遠くからいつも見えていたサクレクール寺院Basilique du Sacre-Coeurにも、歩いたら大変だけどメトロならモンマルトルはすぐだから、一応行ってみましょう。
庶民的なモンマルトルMontmartreは観光客で混んでいて、かつての芸術的な雰囲気はもはや味わえないので、あまり好きな地域ではないですが。
チャーミングなフランス映画Amelieの舞台になったカフェがムーランルージュ近くにあるのですが、サクレクールからは少し距離があるので、時間がなくて無理でした。
楽チン登ったり、周辺を見て回るにはこの二種類の便利な乗り物があるけど、
私たちは鬼軍曹の命令で自力で動きますとも。
サクレクール寺院の裏手には小さな葡萄畑。その隣にはシャンソニエ「ラパン・アジル」。
エディット・ピアフも唄っていて、ピカソら芸術家も通っていたというこの有名シャンソン酒場、外から見るとすごく小さいんだけど、中はドラエモン的空間が広がっているかしら？
中でシャンソン聞きたかったけど開始時間が遅いのでパス。例えすぐに始まったとしてもトーチャンのリストには入ってないので素通りでしょうけどね。 （これも、私が密かに作っている「いつか実現したいトーチャン抜きのパリのんびり旅行」の日程候補に入れておきましょう。）
お次はチュイルリー公園のオランジュリー美術館Musee de l'Orangerie。オルセーのすぐ近くなんだから続けて行けばよかったのかもしれないけど、去年まで６年間も改築工事で閉鎖されていたこの美術館、昼間は混んでるんじゃないかと思って、夜９時まで開いてる日を待ってたわけよ。おかげですんなり入れて空いてました。
モネの睡蓮以外には大したものもない小さな美術館なので、しっかり見ても２時間以下で終わり、まだ８時前。
あ、裏にひっそりヘンリー・ムアの彫像があるじゃないの。
夕食は、又ルーブル美術館の地下のセルフサービス。かろうじて開店していた中華コーナーで。
さ、明るいうちに近くのパレ・ロワイヤルPalais Royalへ行きましょう。
ルイ１４世も住んだこともある邸宅はお役所になってるそうで、回廊の周りはお店やカフェ。
白黒ストライプの円柱や、巨大パチンコ玉のモダンなオブジェが優雅な館と融合して洒落た空間を作り出してるでしょ？
円柱は２５０本 あ、下はこうなってるのね！
ここに来たのは２回目ですが、パリのど真ん中なのにいつも静かでロマンチック。夕暮れ時、地元らしいカップルがベンチでいちゃついてたりカフェでお喋りしたり。
１０時過ぎて真っ暗になったので、オペラ座の夜景を見ようとオペラ座大通リAvenue de l'Operaを歩いていたら、なんとロンドンの着物仲間のぴか・はわいさんととバッタリ！
偶然同じ時にパリに遊びに来ることはお互い知ってたけど、まさか本当に会えるとは。彼女たちはオペラ座を見て逆方向から歩いてらしたんだけど、オペラ話題ということで丁度私のことを話してらしたんですって。
実は会社の同僚にもデパートで出っくわしたし、パリは狭いなあ。気をつけないと・・（何を？）
寒さも緩まったし、雨も降らず、今までで一番楽な日でした。毎日たくさん歩いてどうなるかと思ったけど、なんとか脱落せずに頑張ってるし。
残りは明日と明後日だけ。一日くらい郊外にでもとも思ったけど、汽車の時間とか調べてないし、今回はパリだけにしようと決めました。となると、明日の行き先はおわかりでしょうか？
