<8月12日(日)> やっと晴れて夏らしく
今日は帰る日ですが、ユーロスターは5時40分なので、夕方まで遊べます。
まず、マレ地区のホテルから歩いてすぐのピカソ美術館Musee Picasso。
ピカソはスペイン人ですが、うんと若いときからパリに住んでいるので、パリの芸術家と言ってもいいでしょう。
高級官吏の館を改造した中規模の美術館ですが、有名美術館のようなピカソの鬼気迫る大作はない代りに、ユーモラスな彫刻や絵皿、スケッチ、子供のボール紙工作のような微笑ましい小品もあり、暖かい個人的タッチを感じられるギャラリーで、時代順に陳列されているので、長い芸術生活の変遷もよくわかります。
元貴族の屋敷が多く残っているマレ地区でも規模の大きいのがフランス歴史博物館Musee de l'Histoire de France。
現役の古文書保存お役所なので入場は無料ですが、こんな大きいのにほんの一部ちょこっとしか一般公開されてなくて失望。
しかし、最初の日に行ったこれよりもうんと小さなカルナヴァーレだって凄い部屋数で(たしか140部屋)だったのに、数倍もあるここは一体何百部屋あるんだ?!革命が起こったのもむべなるかな、ですね。
時間が余ってしまったので、河に向かってゆっくり散策。
パリ市庁舎裏にあるサンジェルヴェ・サンプロテ教会Eglise St-Gervais St-Protaisを覗いてみました。
観光客らしい人は他には2、3人で、日曜日だし、地元の人でしょうか、数人がお祈りしてたのですが、写真の白装束の人は絵になるでしょう? さすがカソリックの国。宗教心の薄いイギリスではこういう人はまずいません。
なかなか斬新でモダンなステンドグラス
セーヌ河を渡るとすぐサン・ルイ島Il St-Louis 。
ここはお金持ちマダムがプードル犬でも連れて出没する閑静な高級住宅街、の筈なんだけど、なんだなんだ、すっかり観光地と化して、メインストリートはまるで竹下通りみたいじゃん。ホテルやショップはどれも洒落ててそれなりの雰囲気だけど、人気のアイスクリーム屋さんには観光客の長い列が出来てて、折角のシックな街角もちょっと台無し。住民の皆様はきっとヴァカンスでお留守なのでしょう。
河沿いの裏通りは静かでロマンチック
ではそろそろ荷物を預けてあるホテルに帰りましょう。
かつてのユダヤ人居住区でしょうか、マレ地区にもこんなゴチャゴチャした所もあるのかと足早に立ち去りたいような地域を抜けて、15分でホテル到着。
地下鉄で一本でパリ北駅へ。は~い、お疲れ様でした~! こんな長い間座れたのは初めてのユーロスター。
節約しようとしたわけではないのですが、ユーロスターとホテル代以外には、あまりお金の掛からなかった旅行でした。これほど食事代の少ない旅行も珍しいでしょう
ま、私は時々一人で旅行させてもらうので、今回はトーチャンとムスメのためと割り切って、文句も言わず文句は言ったけど、黙々と付いていきました。トーチャンは写真がたくさん撮れてハッピーそうです(千枚以上!)
なんと言ってもパリは美しい!
フランス人って意地悪そうだから住みたくはないけど(フランス語ができないのは別にしても)、今度は空いてる季節にゆったりとちょっと贅沢しながら別のパリを楽しみたいものです。
しかし、空いてる時ってあるのかしら?年中中国人で溢れたりして・・・