7月のロイヤルオペラハウスでは病欠したりしてハラハラさせたネト子ちゃんですが、
来年1月にロイヤルオペラハウスで彼女が椿姫La Traviataに出るので、切符の争奪戦になってます。
幸い、舞台横の席をネットで確保できたので、最低一回は行けますが。ちゃんと出てね。
アルフレードがまた良いんですよ。なんてったって去年「カルメン」で私がうっとりしたJonas Kaufmann ですもん 。
こんな美男美女の椿姫カップルはROHでは初めてです。しかも二人とも歌も芝居も上手。
若い二人が美しいだけで充分なので、おとっつぁんは小汚い初老男でいいんだけど、これがあのロシアの銀髪男ホロストフスキー。若過ぎるという理由だけでなくて、今までの比較 ではドベだったジェルモンパパ・・・まあ、いいですけど。
3ケ月前に買った「愛の妙薬」のDVDをやっと観ることができました。
ウィーン国立歌劇場版で共演はいつものヴィリャゾン。いやに古臭いセットは一体何十年前のものなんだ、と呆れるけど、ドニゼッティの美しくて楽しいオペラをネト子と眉毛君は仲良しこよしで絶好調。
顔の表情がよく見えるので、映像で観るのもいいものです。
ただし、60代のレオ・ヌッチが恋敵役(カツラで若作り)で、若くてカッコ良いダルカンジェロが白髪に染めて中年役というのはアップで見ると辛い。
そう言えば、パヴァ様とかつてよく共演したヌッチはお葬式にも行かずにどこにいたんだ?
8日はBBC Promsの最終日で、いつものお祭り騒ぎだったのですが、今年の目玉歌手がネトレプコ。(もちろん、テレビで観ただけです)
長いカーリーなく黒髪の付け毛と銀ラメのエスカーダのドレスで嬉しそうに登場した彼女はドニゼッティの「夢遊病の女」の長いアリアを元気一杯芝居っ気たっぷりに歌って拍手喝采。そうか、付け毛は役作りのためなんだな。
(クリックで拡大しますが、テレビ画面を写真に撮ったものなのでシマシマ)
6月にROHのドンジョバンニの時よりもそう思ったけど、去年10月のリサイタル の時よりはかなりふっくら。ふっくらはいいけど、でっぷりにはならないようにね。
さて、休憩後にもう一曲歌うので、ドレスを取っと替えてくれるわよね、リサイタルの時もそうだったし、という期待には答えてくれました。
前半は銀ラメの裾の広がったクラシックな長いドレスだったので、次はほっそりとしたカラフルなモダンなドレスだわね、きっと。それとも、受け狙いでユニオン・ジャックのデザインかも。
と思うでしょ、誰だって。
銀色の裾広がりのシックなドレスだったんです、これが。
なんなのよ、銀色がちょっと渋いだけで、一着目とほとんど変わんないじゃないのよ! 付け毛もそのまま。 大失望・・・
バラの花を皆に配りながらドイツ語で歌ってくれたのはレハールのオペレッタ。
ドレスはそっくりでも、一曲目の悲劇のヒロインとは全くちがうコケティッシュな色気振り撒き女をサービス旺盛に演じてくれました。
他のスター演奏者はアメリカ人ヴァイオリニストのジョシュア・ベル。クラシック音楽界のピンナップボーイと言われるカワイコちゃんですが、34歳になってちょっとあちこち肉がだぶついてきた。
二人でリヒャルト。シュトラウスのMorgenをデュエットしてくれました。
6千人収容のロイヤル・アルバート・ホール、その後はお決まりのユニオン・ジャックのオンパレードなのですが、BBCオーケストラの常任指揮者Jiri Belohlavekがチェコ人で英語が下手なおじさんだったので、いまいち盛り上がらなかった。お喋り上手なアンドリュー・デービスを呼び戻すか、来年は他の人が喋ったほうがいいね。
この日は、同じ時間に国中あちこちで野外プロムスをやっていて、ロンドンはハイド・パーク。
ここでのスターはテノールのフロレス王子で、学ラン姿でリゴレット(女心の唄ではない)を唄ってくれました。年末のサマセットハウスの中継も彼だったし、たくさんの人の前でマイクで歌うのが好きなんだね。
まさか、誰か二人誘って「新三大テノール」を結成しようとしてるんじゃないだろうな! 20年早いぞ。
これで、お世話になったと本人が言っていたパヴァ様のお葬式にフロレスが行けなかった理由はわかった。