アニメになるとパリはますますトレヴィア~ン
ディズニー映画Ratatouille(邦題は「レミーのおいしいレストラン」)を観にいきました。
ムスメは同じ日に友だちと観にいったので、私とトーチャンだけで。
ディズニーですからきっちり細かいところまで上手に出来ていて、大人でも充分楽しめます。
一番印象に残ったのは、権威あるグルメ評論家役のピーター・オトゥールの吹き替えの声。
英語ってこんなに美しい響きだったんだわ~っと、聞惚れてしまいました
ハリーポッター映画のProfessor Dumbledoreも、絶対ピーター・オトゥールでなきゃ駄目だったのにぃ!と思うのは私だけではないですよね?
Dumbledore、最初のリチャード・ハリスは悪くなかったけど(若い頃のハリスは素敵だった)、彼の死後、次は絶対オトゥールだと期待したのに、なんだよー、マイケル・ガンボンなんてえ威厳もなく優雅さにも欠ける奴がなっちまって、と私はプンプンなんです
本を読むときは自分の好きなようにすればいいわけだから、ハリーポッターの本を読んでる間中、私の頭の中でDumbledoreの姿も声もずっとオトゥール様でした。
ハリスの後釜オファーは絶対いってるに決まってるのに断って、でもこんな映画の吹き替えやるくらいなら、ハリポタして欲しかったわね。
特にファンというわけではないけど、年取って魅力が出てきたし、Ratatouilleにも彼のお陰で格が上がったと思います。
アンタが途中で死んだばっかりに
ところで、この「レミーのおいしいレストラン」は、日本では7月に公開されて、まもなくDVDも発売されるってのに、イギリスではやっと公開になったんです。
配給会社の都合で映画の公開時期は国によってちがいますもんね。イギリスでは7月に公開されたジョン・トラボルタの「ヘアースプレー 」は日本ではちょっと前にやっと始まったでしょ?
「ヘアースプレー」と言えば、最近、ロンドンで舞台ミュージカルとしてスタートしたんですよ。
太っちょ母さんの役は、イギリスのミュージカル界の大スターであるマイケル・ボール。今やかなり太目の彼なので、特殊肥満メーク要らないじゃんと思ったんだけど、更にデブにしたようで、彼だと気づかなかった人もいたんですって。
今はうんと二重あご
マイケル・ボールと言えば、今年のPROMSで、ポップ歌手としては最初のコンサートをやったことで話題になりました(かなり批判もされたみたい)。
どでかいロイヤル・アルバート・ホールではオペラ歌手もマイクを使うのだから、一般受けにいっそポップスもやっちゃえ、と言う気持ちはわかるけど、でもやっぱりPROMSはクラシック音楽の祭典なのだから、種類のちがう人に進入してもらいたくなかってです
ポピュラー系は充分に観客がいるだろうに、観客動員ではとても太刀打ちできないクラシック音楽のために確保された貴重な場であるプロムスを横取りせんといて、ってことで、クラシックが上等でポップスが下と馬鹿にしているわけでは決してないのです。その証拠に、テレビ中継されたマイケル・ボールを私は熱心に観たのです。今年のプロムスで最初から最後までよそ事もせずにちゃんと観たのはこのコンサートだけだったかも、なんです。