(日本に行く直前であれこれ忙しいため、手抜きレポですが、大急ぎでとりあえず)





12月19日、バービカンにチェチリア・バルトリを聴きに行きました。2回あるうちの1回目です。2年ぶり。


1年近く前に運良く取れた切符は前から3列目のど真ん中という理想的な位置で37ポンド。


最初に、「チェチリアはこの2、3日風邪で具合が悪くて今もまだ治りかけなので、ご理解下さい」というアナウンスがあったのですが、そんなことは全く感じさせない元気溌剌さで、チェチリア節は健在、いつも通りやんやの喝采でした。


ころころコロラチュールは思い切り小気味よく、ときには囁いたり嘆いたり、歌という範疇には収まらない声のアクロバットはいつも通りですが、今回はそれに加えて、ヨーデルもやってくれたし、奇声としか言えない音も発したし、さらに声の色彩が豊かになった世界の歌姫。何度聴いても驚嘆するし、まろやかな美声に聞惚れます。


アンコールにはギターやカスタネットまで登場してフラメンコ風ソングというサービス付き(チェチリアは歌手になる前はフラメンコダンサーだったので、踊りもちょっとだけ)。


ラブラブ嗚呼、嗚呼、これをこんな近くで生で(このお値段で)聴ける幸せ! しかも2日後にもう一度クラッカー


今回のプログラムのテーマは、チェチリアが個人的に興味を持って調べているMaria Malibran(1808-1836)という人気オペラ歌手で、チェチリアの最新CDのテーマにもなっています。ロッシーニやベッリーニと親交のあったマリア・マリブランは卓越した歌唱力とドラマチックな短い一生で元祖Divaとも言うべき存在のようです。


多方面に才能のあったマリアの縁の品(チェチリア所蔵)が数日間バービカンで展示されているので、私は20日のお昼にひとっ走り行ってきました。身の回りの品だけでなく、当時のオペラのチラシも興味深かったし、彼女は絵心もあるし作曲も。28歳でイギリスで乗馬事故で亡くなったのは残念。


クリッププログラムはこちら。青字が彼女が歌ってくれた曲です。


Manuel de Populo Vicente Garcia Overture from 'La figlia dell'aria'; 'E non lo vedo...Son regina' Semiramide's recitative and romanza from 'La figlia dell'aria'
Giuseppe Persiani 'Cari giorni' Ines's introduction and romanza from 'Ines de Castro'
Mendelssohn Scherzo from Octet in G minor op. 20 (arr. for orchestra); 'Infelice' scene and aria for voice, violin solo and orchestra (1834 London version)
Rossini Tempest from 'Il Barbiere di Siviglia'; 'Naqui all'affanno...non piu mesta' Angelina's scene and rondo from 'La Cenerentola'


Donizetti Andante and sostenuto from Concertino for Clarinet in B flat
Rossini 'Assisa al pie d'un salice' Desdemona's Willow Song and Prayer from 'Otello'; Overture from 'Il Signor Bruschino'
Michael William Balfe 'Yon moon o'er the mountains' Isoline's ballad from 'The Maid of Artois'
Hummel Tyrolean Air with Variations
Charles-Auguste de Bériot Andante tranquillo from Violin Concerto No 7 in op. 76
Bellini 'Ah, non credea mirarti...Ah, non giunge' Amina's Aria and cabaletta from 'La Sonnambula'

Cecilia Bartoli mezzo-soprano
Orchestra La Scintilla Zurich

お馴染みなのはチェネレントラ夢遊病の女のアリアでしたが、その2曲がやはり圧巻でした。

とくに今ちょうどROHでやってるチェネレントラの華やかなコロラチューラ・アリアには大感激。さわりだけ、アンコールでもやってくれました。コジェナが聴いたら(自分と比べて)落ち込むだろうけど、こんな風に歌える人はチェチリアだけだから、コジェナはもう脱帽して笑い飛ばすしかないですね。


ワンピースドレスは一着だけで着替えは無しでした。

今年5月のゲオルギュー の3着目の赤いドレスとよく似てて、豪華さは甲乙付けがたいけど、お肉の付き具合は歴然。2年前の2年前のチェチリア はオっと驚くほどほっそりしてたけど、また元に戻っちゃったね。きついドレスからぷるぷると肉がはみ出してました。


カメラ彼女は声も顔の表情も生き生き百面相ですが、太目チェチリアを前から後ろから横から撮った写真を載せときます。小さいのはクリックで拡大しますので、背中のはみだし肉をとくとご覧あれ。

  

   




            お喋りも少ししてくれましたが、英語も上手くなりました。



20日に行った展示会場はなんと大型移動トレーラー。


バービカンで、池の反対側に来たのは初めてかも。

さあ、チェチリアは明日も歌ってくれるかな~?         






  


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