1月24日、ロイヤル・フェスティバル・ホ-ルに、ここを本拠地としているPhiharmonia Orchestraのコンサートに行きました。


お目当てはもちろんソロのピアニスト、世界一の腕前のかの天才エフゲニー・キーシン様。


17日にもちがう曲目で同じオケと彼のコンサートがあったのですが、ROHの椿姫の切符が降ってきたので、急遽ネトレプコ聴きたさにキーシンを蹴ってしまった私(結局ネト子が当日になってキャンセルしたので、なんのこっちゃ、でしたが)。今日は、どんなに仕事が忙しくても行きますとも。


1Albert Roussel Bacchus and Ariane, Suite No.1

2Sergey Prokofiev Piano Concerto No.3


3Sergey Prokofiev Symphony No.6


Vladimir Ashkenazy conductor

Evgeny Kissin piano


1ルーセルって?


聴いた事もない名前でしたが、1868年生まれで1937年没のフランス人作曲家だそうです。


時代も中途半端ならこのバッカスとアリアンヌ組曲、前衛的な新しさも伝統的な美しさもない退屈な曲でした。


しかも、20分近くもあって、遅刻者のための時間稼ぎにしては長かった・・・


私はオケの後ろのコーラス席の最前列のど真ん中という客席から見られる位置で、しかも着物姿。暗くなればまだ居眠りもできるけど、照明も落ちず明るいままだったので、目を開けているだけで必死。


2キーシン様が弾いてくれたのはプロコフィエフのコンチェルト3番。聴いたことある筈の曲だけど全く覚えてなくて、でもとっつきにくい曲だこと。


キーシン様の調子は上々で、正確無比なテクニックとシャープな手さばきは期待通り。誰も彼の足元にも及ばないでしょう。


しかし、なぜか今日はピアノの音が小さくしか聞えなかったのは残念。オケがうるさいのか、曲のせいか、ムムそれとも、コーラス席が以前より位置が高くなったんで聞えにくい構造になってしまったのか・・・?


しかも、折角手が見える筈の位置なのに、ヴァイオリンの楽譜が邪魔で演奏ぶりがほとんど見えなかったじゃないのよむかっ


アンコールを1曲だけ弾いてくれましたが(何だったんだろう? 客席に向かって曲名を叫んだので聞き取れなかった)、それがなかったらキーシンを聴いたという気になれなかったかも。



3キーシンだけ聴いて帰った人も当然結構いる中、休憩の後は又プロコフィエフ。


交響曲6番、生で聴いた事はないですが、メリハリが乏しく、静かに部分がなく、ずっとズンドコズンドコキンコンカンコンとまるでドラが鳴りっ放しのようなうるさい曲。真下からティンパニやらがドドーンと響いてきて迫力はあったけど、全体的には退屈で、まっすぐ座っているのがしんどい時間も結構あり。



隣の席にいた8歳くらいの少女はぐっすり寝てました。可哀相に、これでクラシックコンサートは退屈なものと思い込んで、これまた退屈してたお母さん共々もう二度と行かないでしょう。


私も、プロコフィエフを聞くのがこれが最初だったら、もう嫌だと思ったかも、という程、今日のプロコフィエフは両方とも魅力のない演目でした。


小柄なアシュケナージがいくら頑張っても、もう一度聴きたいとは思えないです。



    

メモ終了後はキーシン様がサイン会をやってたので、大して人は並んでませんでしたが、私はその横で写真を撮るだけにしておきました。こんなカッコしてたら恥ずかしいもん。


やっぱりリサイタルで聴きたいわ~  

今度はいつなのかしら?


どなたかご存知ならば、教えてくださいませませ!


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