2月25日は昼と夜、ウィグモア・ホールに2度行きました。

まずはランチタイムコンサート。

月曜日午後1時のこの1時間のミニコンサートは毎週BBCラジオ3(ちゃんとしたクラシック音楽専門チャンネル)で生中継されます。


Ann Murray DBE
(mezzo-soprano)
Philip Langridge (tenor)
Malcolm Martineau (piano)


Barber 3 Songs Op. 10; Solitary Hotel; Now I have fed and eaten up the rose
Bridge Golden Hair
Moeran Seven Poems
Britten Mother Comfort; Night covers up the rigid land; To lie flat on the back; What’s on your mind; The sun shines down; As it is plenty; When you’re feeling like expressing your affection; Underneath the abject willow



     

イギリスでは有名なオペラ歌手夫婦の出演ですが、二人が共演するのは珍しいことなので、私にとっては不便な時間でしたが、わざわざ休みを取って聴きに行きました。

テノールのフィリップ・ラングリッジは、イギリスを代表するテノールの一人で、私は彼のちょっと鼻に掛かった声が大好き。コベント・ガーデンにもちょくちょく出てくれて、最近ではテンペスト もよかったし、2年前のフィガロの結婚 」のオカマっぽいドン・バジリオも最高でした。
メゾ・ソプラノ奥様のアン・マレーは、(あまり好きな声ではないのですが)、去年暮れのENO「ねじの回転」 でいまだ健在であるのを示してくれましたが、一昔前は第一線で活躍し、80年代のスカラ座のドン・ジョバンニ(Tアレン、Eグルベローヴァ)などは映像にもなってます。


イギリスでは長い間お馴染の二人ですから、平日の昼でもあり特に年寄り圧倒的に多い聴衆にもお馴染過ぎるくらいで、老人ホームの慰安会のような雰囲気の中、和気藹々と余裕たっぷりの1時間でした。

二人で交互に歌い、アンコールも含めると4曲はデュエットもしてくれました。全て英語だったのでそのまますんなり理解でき、特にユーモラスな歌は掛け合い漫才のようで、とても楽しめました。(料金は一律10ポンドで、フレンズ予約の私は前から2列目のほぼ真ん中)


   

立派な経歴を持つこの夫婦にとっては、耳が肥えているウィグモア・ホールの観客の前で歌うことはいつでも緊張するにはちがいないですが、ある意味アットホームなこのホールで観客の反応をじかに感じながら英語で軽い歌曲を歌うのはリラックスできることかもしれません。



夫婦一緒というのはまたちがう緊張感があるのでしょうが、初老の夫婦が同じ職業でまだ揃って元気でこんなコンサートができるなんて、ほんとに理想的で羨ましい限り、と誰しも思うことでしょう

「よっ!お二人さん」、と冷やかされて照れているようで可愛くて素敵なご夫婦でした。 いいなあラブラブ


 ラングリッジは、近くでみると意外に皺が多かった。でも素敵なおじ様キスマーク 


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