4月13日は、ミュージカル歌手John Barrowmanのコンサートでした。


なんと日本語のウィキペディアもあるじゃないの→ジョン・バロウマン  



日曜日の夜にわざわざHammersmithくんだりまで行ったんですが、ポップ・コンサートなんて久し振りなので様子がわからず、入り待ちの女性たちが張り上げる黄色い声におどおどしちゃいました。



   

初めて入ったHammersmith Appoloという劇場はすごく大きくて、そこに何千人ものファンが集まったのですが、8歳から80歳までというのが宣伝文句じゃなくて現実で、その中でも(年齢は様々の)母娘一緒に来てる人が一番多かったみたい。もう少し値段が安ければ私もムスメと行きたかったですが(本人は行きたいとは言ってない)、40ポンド以上もしたので私一人だけがま口財布

プログラムがまた高くて、10ポンド!(買えません) やっぱりポップ・コンサートは高くて滅多に行けないから、貧乏人はオペラで我慢しようと思う私。だって、これ一回分で、ROHでカルメンが4、5回聴けるよ。


男性と結婚もしている公認ゲイのBarrowmanですが、「キャーっ! ジョン、好きよ~ん」という目線を送るゲイ風男はほとんど見掛けず(ロイヤルオペラハウスには結構いるけど)、全く健全なファミリーの雰囲気。


テレビの人気番組TorchwoodDr.Whoなどでファンになってコンサートに来た人が多いのではないかと察するのですが、


歌手としてのBarrowmanを知らなくても、誰しも「まあ、彼って歌も上手なのね」と感心したにちがいないです。


ほんとに歌がすごく上手いんですよ。それに私は彼の声が大好きなので、とても楽しめましたラブラブ!


でも、お喋りが多すぎた。歌の合間にちょっと喋るのは普通だけど、知り合いがガンで死んだ話とか長々して涙ぐんだりするのはこんな所でしなくてもいいんじゃないの? 歌よりお喋りの方が長ったもんね。お喋りも上手だけど、歌謡ショーなんだからさあ、簡単に歌の紹介だけしてどんどん歌って欲しかったわ。


前座もバックコーラスもなく、正味2時間、ゲストとしてミュージカル「ジョセフ」の主役落選者の3人の男の子たちが3曲歌った以外は、Barrowmanの一人舞台だったのはよかったですけどね。


曲も知ってるのばかりで、ミュージカルナンバーの他は、Bマニロウ、Fシナトラ、Aウィリアムス、Cサイモンとかのスタンダート曲。フルボイスだったり囁きのようだったり変化に富んだ歌い方で、その素晴らしさに惚れ直しましたドキドキ


そう、私は彼の歌が好きなのであって、容貌はどうでもいいんです。 ほんとだってば~


その証拠に、クラシックやオペラの時は(特に良い男が出るときは)必死でかぶりつき席を狙う私が、今回はマイクを使うんならどこだって同じと思い、歌を聴くだけだし値段もどこでも同じくらいだし、といい加減な切符の買い方だったのよ。


そしたら2階の真ん中くらいの席で結構遠かったけど、歌ってる時どんな顔してるのかな~、とか一応気になったので、拡大率の大きな双眼鏡でちょっとチェックしてみました目


・・・・それで、2時間もそうしてて、腕が疲れたです・・・   って、やっぱりそれじゃん。




そりゃそうでしょ? だってこんな顔なのよ。

若い時のドン・ジョンソン(Miami Vice)に似てて、私の好みなわけよ、実は。


しかし、あくまで歌が大事なのであり、(今度こそ本当だってば)


私が憂いているのは、彼がその美貌ゆえにセレブとしてテレビで引っ張りだこになり、演技なんかどうでもいいSF番組や、おちゃらけスカウトに安易に使われて、歌の才能を生かす機会を失っているのではないかということです。

こんなに忙しいんじゃウエスト・エンドに毎日出る余裕はないわよね。


そんなの勿体なさ過ぎる! Torchwoodなんて、別に彼じゃなくてもいいわけだから誰かに譲って、彼には歌一筋で芸能界で生きていって欲しいです。


今回のショーの成功で気を良くして、彼自身もそう思って方向転換してくれますよう。


ラ・マンチャの男を歌うときに「僕、いつかラ・マンチャの男をやりたいんだ」って言ったけど、彼がやりたいと言ったうミュージカルは今ならなんでもやらせてもらえると筈。ラ・マンチャの男にはちと若過ぎるかもしれないけど、いいチョイスだから、早く聴きたいな~



  
  


カメラのっぺらぼー写真を見て呆れたトーチャンが言いました。


「ったく、何度言ったら露出ってものを理解できるんだ!パンチ!


       そんな、露出だなんて・・・


でも、ちゃんと教えてもらったので、次は大丈夫。うんとましな写真を撮ってこようじゃないの、ライトぎらぎらのポップコンサートで。  

でも、次の予定はないです・・・・・高いし・・・



ところで、彼はいつもは明るくてあまりくせのないアメリカン・アクセントで喋っているのですが、実は出身地であるスコットランド訛りもできるんだそうです。

聞いてみたいなあ、それ。私、Scottish accentは結構好きなの。理解するのは難しいんだけど。



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