6月22日、バービカンのコンサートに行ってきました。さっき帰ってきたばかりですが、明後日からの旅行の前に手身近にアップしておきましょう。明日の夜はまたオペラだし(ENOのCandide)。


   Mozart Eine kleine Nachtmusik
   Mozart Symphony No 39 in E flat, K543
   Brahms Violin Concerto 

   André Previn
conductor
   Anne-Sophie Mutter violin
   London Symphony Orchestra




私、アン・ソフィー・ムターは久し振りですが、しっとりと大人の女性になった彼女、相変わらずの美しさで、定番の肩ひもなしのほっそりドレスがいまだに似合う体型を保持しているのは立派です。


ワンパターン気味ではありますがいつも素敵なドレスの彼女、今日の刺繍入りの鮮やかな緑色もよくお似合いで、見惚れるほど綺麗!


ブラームスのヴァイオリン協奏曲を生で聴いたのは初めてですが、古さを感じさせない正統派の古典で、舞台で映える名曲です。でも、生半可な技術ではやっつけられないなかなかの難曲です。


それをムターは、始終緻密に丁寧に弾きこなし、素晴らしい円熟した大人の演奏でした


前から3列目の私はどんなピアニッシモもしっかり聞こえ、一昨年から切符を買って長い間楽しみにしていた甲斐があったと感動。


以前は何かに追われているような、というか追い求め過ぎていうようにも思えた演奏と比べると、一皮剥けてさらに知的に、そして静かな情熱とでも言うか、音色がずっときれいだったわけではないのですが、それを補っても余りある、とても艶のある演奏でした。


この成熟さがご主人のアンドレ・プレヴィン氏の影響だとすれば、なんと素晴らしい夫婦でしょう。

(と思ったら、すみません、2年前に離婚してたそうです。知りませんでした)



数年前に結婚したときは皆がぶったまげた年のうんと離れた一見不釣合いのカップルですが、彼は彼女のために作曲し一緒に演奏もするという芸術を共に創りあげることのできるのは羨ましい限りです。


夫婦ってなんだろうって考えちゃいましたよ。うちは共通点がないばかりではなく、人種までちがうもんなあ・・・


などと凡人が比べたら失礼だし、私たちのことはどうでもいいのですが、


びっくりしたのは、プレヴィンのよぼよぼさ。来年80歳になるそうですが、とてもまだ70代には見えないほどの老け方で、90歳以上に見えるんですけど。歩くのもおぼつかないので、指揮は当然椅子に座ったまま、わずかに腕を動かすのみ。普通、若い妻を持つ男性は他の人より若く見えるようになるもので、もしそうならそんなにちぐはぐには見えないだろうに、プレヴィンさん、大丈夫ですか?(離婚して老け込んだわけじゃなくて、結婚したときからじいさんだったプレヴィンは度重なる結婚で疲れたのかしら? そう云えばミア・ファローとの間に双子の子供とかいなかったっけ?)


今でも精力的に作曲して、ピアノも時々はコンサートで弾いているなんて信じられません。


80歳を越してる指揮者のコリン・デイビスなんて、顔の色艶も良いし、ちゃんと立って指揮してるのに。


カメラカーテンコールの写真を何枚が貼っときますので、お好きなのをクリックして拡大してご覧下さい。美人は絵になるでしょ。



  


  

  

   


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