3泊4日のドレスデン旅行、何から書けばいいのか迷うところですが、


やはり一番興奮した、しかも予想外の出来事からにしましょう。


                                  カメラ写真はクリックで拡大します



  


それは前以て切符を持ってなかったにも拘わらず豪華メンバーのリゴレットがすごく良い席で観られたことで、しかも主役3人の出来が素晴らしく、おまけに舞台もめっちゃ洒落てて、全ての面で大満足。


今回の旅行は先月計画したのですが、めぼしいオペラの切符は当然ネットでは売り切れなので、その頃唯一残っていた25日のタンホイザーにしたのです。


こう言っちゃなんですが、ドレスデンごときに大した歌手が出る筈ないと思い込んでたので、初めて接するタンホイザー(これでワグナー制覇なんです、私)を初演された美しいオペラハウスで観られるだけで充分なのでした。


しかし、直前になって、ここによくコメントして下さるフロレス・ファンのrosinaさんが24日のリゴレットに彼が出ることを教えて下さって、しかもジルダ役は人気急上昇のダムラウ!「へえ~、ドレスデンってそんなにすごいオペラハウスだったんだ」、と見直しましたよ。


私は特にフロレスの大ファンでもないし、何度も聞いてるので彼のマントヴァ公爵は簡単に想像がつくのですが、ダムラウのジルダは聴きたいなあ。


ダフ屋がいるといいけど。


と思ってオペラハウスに3人で夕方行ってみたら、最初はいなかったけど、切符売り場を探しながらオペラハウスをぐるっと回って正面に戻って来たら、一人だけいました。


私たちに4枚見せながら125ユーロでどうだと言うので、元の値段は?と聞くと、割とちゃんとした格好のその男性は、キャンセルしたグループ切符なので元の値段はわからない、と。


たしかに、このオペラハウスは観光客に頼っているので切符売り場やネット販売には頼らずホテルとセットにする場合が多く、ネットで売り切れでも実際行ってみるとがらがらのこともあるとオペラ雑誌にあったし、きっと複雑なシステムなんでしょう。


タンホイザーの一番高い席がネットで86ユーロなので、グループ切符が125ユーロというのはかなりのぼったくりなんでしょうけど、それでもROHよりはうんと安いし、なんせ前から3列目という抜群の席だったので、ダフ屋に設けさせるのは不本意ながら、ちょっとだけ3人で迷ってから買いました。


ダフ屋から買ったなんて初めてだけど、すごくラッキーだったにちがいないし、私たちが買わなくても誰かがすぐ買うに決まってるから、いいことにしましょう。

因みに、27日の切符も同じような値段であちこちで売られていたので、ドレスデンのオペラは現地調達で観られるんでしょう、きっと。



  


だってまさかそんな良い席が買えるとは思ってなかったのでカジュアルな格好の私たち(安ホテルは中心から遠いのでおいそれとは戻れない)、フォーマルな人が多いお洒落した場の雰囲気を損ねて申し訳ない気持ちで一杯だったのですが、おまけに、こんな日に限って、着飾った日本人ツアーと鉢合わせしちゃったんです。


女性の多い20数人の60台中心のいかにもお金持ちそうなグループでしたが、気合の入ったドレス姿(和服の方も一人)の奥様方は私たちを見てきっと、


「んまあ、奥様、ご覧遊ばせ。嫌ですわねえ、TPOをわきまえない日本人の観光客って」むっ


ってヒンシュクものだったにちがいありません。謝罪。

因みにそのオペラ鑑賞グループ、翌日はロンドンROHだそうで、もちろんどこでも5ツ星ホテルにお泊り。羨望。




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ゼンパー・オーパーと呼ばれるこのオペラハウスについては、手っ取り早くウィキペディアから以下コピペしてしまうと、



ゼンパー・オーパー(Semper Oper)はドイツ ・ザクセン州 の州都ドレスデンにある州立歌劇場の愛称である。東ドイツ 時代はドレスデン国立歌劇場であったが、現在はザクセン州立歌劇場である(旧称で呼ばれることも多い)。世界で最も華麗な劇場の一つ。


1838年から1841年にかけて、ザクセン王国の首都ドレスデンの旧市街にオペラ劇場(宮廷歌劇場)として建設された。新古典主義の建築家ゴッドフリー・センパー(1803年 - 1879年)の設計になる。

この劇場ではヴァーグナーが1843年から1849年まで指揮者を務めており、『タンホイザー』などの初演の地としても知られる。


1848年革命がドレスデンに波及した際、ゼンパーは革命側を支持し、このためロンドンへの亡命を余儀なくされた。劇場が1869年の火災で焼失すると、特赦を受けたゼンパーが改めて基本設計を行い、息子のマンフレッド・ゼンパーによって1878年に完成した。

1945年、英米軍のドレスデン爆撃により大きな被害を受け、瓦礫の山となったが、1977年から復興が始まり、1985年に完成した。1990年、ドイツ再統一に伴い州立の歌劇場になった。2002年、欧州を見舞った大洪水でも大きな被害を受けたが、再開している。


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ってことで、内装は新しくてピッカピカ!キラキラ


座席は1,323席とオペラハウスとしてはちょうど良いサイズで、クリーム色の観客席は豪華でありながらこじんまりと美しく、すっきりと優雅でとっても素敵な空間。こんなところで良いオペラを観られたのは最高の贅沢でした。


翌日も翌々日も行ったので、ちがう場所の写真は追々お見せしますが、まずはこの日の席からの写真です。


  

  



長くなってしまったので、オペラ自体については別の記事にします。すぐ書きますので。


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