7月16日、会社の帰りにトラファルガー広場にちょっと寄ってきました。


ロイヤルオペラハウスの「フィガロの結婚」を大スクリーンで生中継してたのです。


7月3日のドン・カルロは悪天候のためガラガラだったそうですが、今日は20度だったでしょうか、暑くも寒くもなく広場で過ごすにはパーフェクトな心地よさ。




                  あちらはビッグベン


千人以上はいたでしょうか、椅子もたくさん並べられていましたが全然足りず、スポンサーであるBP(英国石油会社)が提供した浮き袋のようなクッションで階段に座っている人もたくさんいたし、飲み物も置いてありましたよ。更に広場から溢れた人たちはナショナル・ギャラリーの入り口に陣取って、なかなかの盛況でした。


夏にあちこちで何度かあるこのイベント、私は初めてでしたが、どんな雰囲気かしらと思って見学に行っただけで、そこで初めから終わりまで鑑賞するつもりは全くなし。だってもう先月と今月で3度も行きましたもん。


それに、想像した通り、音は良くなかったです。


これではオペラは楽しめないと思いますけどね~・・・


皆さん、オペラハウスは敷居も切符代も高いと思っているのでしょうが、あんなところで3時間座る熱意があるのなら10ポンドちょっとでオペラハウスに行けばいいのにぃ。なんならもっと安い切符もあるし。


と思うのですが、私の好きな安い席を狙うライバルが増えるのは嫌だから、


「そうですよぉ、オペラハウスはね、切符がめっちゃ高いだけじゃなく、すました上流階級の人たちばかりですからね、貧乏人の皆さんは雨が降ってもここで無料で観るしかないですね」、と意地悪く言っておきましょう。



  

                    こちらはナショナル・ギャラリー


しかし、質が悪くて音としてのオペラの良さは味わえなくても、ふーんフィガロの結婚ってこんなオペラなのか、ということはよくわかるし、歌手のアップが字幕と一緒に見えるのはいいですね。オペラハウスでは例え近くに座ってもなかなかここまで見えないし、字幕読んでると舞台が見えないですから。


なので、好きな歌手の表情を楽しむのを目的にするなら行く価値あり。


と思っていたら、Primroseさんのダルカンジェロ(フィガロ役)をうっとりと眺めるお姿がありました。こないだすごく近くの席で実際にご覧になったばかりですけどね。


   

見上げればネルソン提督像.(クリックするとロンドン・アイも見えるよ)


私はすでに始まって30分経ったときに着いて、広場を一周して写真を撮り、途中で今日は遅くまで開いているナショナル・ギャラリーのトイレに行き、もうしばらくピーター・マッテイや例の美青年召使2人を観ててもいいんですが、お腹も空いたし、早く帰ってブログの更新でもしようと、8時に引き上げました。暗くなってからの方が画面もきれいに見えるんでしょうけど、今週は残業続きで家にあまりいない上に、明日はまたオペラなんです。


えっ、明日はどういう席かって?


貧乏人はいつものupperslipに決まってるじゃないですか(11ポンド)。

見飽きたラ・ボエームを聴きに行くだけだからそれで充分だし、身分相応の席です。





 これは、ナショナル・ギャラリーにあったトラファルガー広場とギャラリーの模型。



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