オペラ記事片付け仕事の最後はフィガロの結婚。

6月21日(リハーサル)、6月30日、7月10日と3回も行ったのに、リハーサル のことしかまともに書いてないのですが、折角の豪華顔ぶれでしたもん、一応ちゃんと残しておきまっしょ~。


筋書きとかは→2006年2月 をご覧頂くとして、今回はその2年半前のプレミエ時パフォーマンス比較をしてみます。(実は2006年7月に初回リバイバル もあったのですが、劣る歌手陣なので、ここでは失礼ながら無視しちゃいます)



Composer Wolfgang Amadeus Mozart
Director David McVicar
Designs Tanya McCallin


砂時計青地はJune/July 2008 緑字がFebruary 2006


Conductor Charles Mackerras Antonio Pappano

しっぽフリフリFigaro Ildebrando D'Arcangelo Erwin Schrott
ウサギSusanna Aleksandra Kurzak Miah Persson
クマCount Almaviva Peter Mattei Gerald Finley
ヒツジCountess Almaviva Barbara Frittoli Dorothea Roschmann
Cherubino Sophie Koch/Anna Bonitatibus Rinat Shaham
Bartolo Robert Lloyd Jonathan Veira
Marcellina Ann Murray Craciela Araya
Don Basilio Robin Leggate Philip Langridge
Barbarina Kishani Jayasinghe Ana James


まずはパフォーマンス写真。


2006年

 



2008年




はい、どちらもROHとしてはなかなか豪華な顔ぶれで、総合的にどちらが絶対にベターとは言い難く、もう好みの問題だけです。


しっぽフリフリフィガロ

これは明らかにアーウィン・シュロットの方が好物です、私は。いえ、ダルカンジェロももちろん上手なんですよ。一緒に観たトーチャンに、「ねえ、誰が一番良い歌手だと思う?」って聞いたら、ダルカンジェロだって言いましたもん。


ダルカンジェロはシュロットよりは幾分お兄さんの雰囲気で、落ち着いて律儀なフィガロを一生懸命演じて、文句のつけようはありません。だけど、演じてるというよりは「こいつはほんとにフィガロかも」と思わせる天然シュロットの方が新鮮で美味しそう。周りを囲む若い召使仲間に完全に溶け込んでるし。


ウサギスザンナ

ミア・ぺルソンの方が良いと仰る方はいるでしょうが、私は今回のアレクサンドラ・クルチャックの方が全ての面でぴったりだと思います。ミシェル・ファイファー似のすらっとした金髪美人のぺルソンはお上品でお嬢様過ぎるし、なんか暗くて、目が笑ってなかった。


その点、おたふく女中顔のクルチャックは自然に振舞うだけでどんぴしゃ。歌声もクルチャックの方が明るくて滑らかでおきゃん。


クマ伯爵

長身でハンサムなピーター・マッテイは俳優のティム・ロビンスに似てて、すごく好みだし、バリトンにしては軽くてよく伸びる美声にも聞惚れました。女たらしぶりも堂に入ってて、それに女性もいやだわと言いながらこの伯爵ならいいかな、なんて思ってしまいそうな(あ、これはドン・ジョバンニですね、まるで)。だけど、声がスムーズ過ぎて迫力がなく、有名は怒りのアリアはパンチ不足。


何をやらせても確実に上手いフィンリーの方が歌唱力は上でしょう。歌い方も変化に富んで強さも充分。だけど、実直誠実をを絵に描いたようなあの奥目の風貌では、この役はちょっと、かもです。グラインドボ-ン版ではフィガロ役だったけど、フィガロにしては頭が良さそうで立派過ぎて、歌は上手いのに損してたような。


ヒツジ伯爵夫人

調子の良い時はうっとりするようなドロテア・レシュマンは、不調だと不快な金属声。今回3回とも素晴らしい歌唱で人気ソプラノの実力をみせてくれたバーバラ・フリットリ。好調の時を比べると甲乙付け難いけど、安定度でフリットリの勝ちかしら?マッテイとフリットリは舞台映えする美男美女カップルだし。それに、マッテイに毎回ほんとに張りビンタ食らってましたよ、フリットリ。パチーンって凄い音がして、びっくり。


とかげ

このズボン役の鼻血ドバドバ少年は、うんと大袈裟に少年っぽくコミカルに演じる人が好きなので、今回のソフィー・コッホは、アリアはやはり一番聞かせるけど、おとなしくて女性っぽ過ぎ。他の二人はがきんちょ振りが最高に面白かった。



カメラカーテンコールの写真、舞台袖の席でたくさん撮りました。

どれが良いのか選んでる時間もないし、たくさん貼っときますので、好きなのをクリックで拡大してご覧下さいませ。



カメラ30 June










カメラ10th July










これで、先シーズンのをいい加減にせよ、とりあえず全て済またので、明日から心おきなく旅行に行けます。


では、行って来ま~す!


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