9月13日、土曜日の夕方に恒例のテムズ祭の一環として、ロイヤル・フェスティバル・ホールのロビーでたくさんの日本イベントがありました。
今年は日英修好通商条約締結150年を記念ですので。この条約は、幕末から明治初頭にかけて日本が列強に押されて余儀なく結んだ不平等条約のようなので、日本ではお祝いしないのかもしれませんが、ここでは日本大使館がはしゃいで、様々なイベントを催したり奨励したりしています。
私も便乗し、Kekehashi Koto Ensembleというグループに今回初めて仲間入りさせて頂いて、ちょっとだけですがお琴を弾きました。演奏者は4人。
朝から先生のお宅でまずリハーサルしてから車2台でサウスバンクへ。
人前でのお琴演奏の一番わずらわしいことは、もちろんお琴の運搬。お琴は空洞なので重くはないけど、立奏台やら譜面台やら小物が諸々を運ぶのは大変なのよ~。着物着てるしね。
おまけにずっと涼しすぎる日が続いていたロンドンも今日は珍しく晴れて久し振りに夏らしさが戻ってきたので暑いのなんのって、ふーふー言っちゃうわ。
会場に着いたら、大きなロビーは凄い人出で、ドンドコドドドーンという和太鼓が鳴り響いてて、終わったらすごい拍手喝采。うーん、和太鼓のように迫力があってわかりやすいパフォーマンスの後だなんて不利だわ~。
ドラムはいいけどさ、お琴のような静かで品の良い音楽がわかってもらえるのかしらねえ、こんなざわざわとうるさいところで。
スピーカーを使ったのだけど、表でポップグループがうるさく演奏してるのでうるさくて、自分たちの弾いてる音が聞こえないなんて、まったく合奏には最悪のコンディションだわ。
おまけに青やらピンクやらのライトを当たられて熱いは目は眩むは・・・・、
そんなこともあろうかと、季節外れだけど、絽の着物にしてよかった~~
雪はな(吉崎克彦)、六段(古曲)/雲井六段(宮城道雄)、まりつき(宮城)、千鳥の曲(古曲)、ロンドンの夜の雨(宮城)、日本のわらべ唄(野村正峰)、北海民謡調(宮城)の7曲弾いたうち、私は3曲に参加。
20歳の大学生ダレン君はお琴も日本語も上手なのですが、彼の存在のおかげで英国人が親近感を感じてくれたことでしょう。
自分の音がよく聞こえなかったので出来がどうだったかわからないけど、ま、仲間に入れて頂いてだけで感謝感謝。人前で演奏する機会があると多少は練習しますもんね。
私はお琴イベントに拘束されていたので他のは全く見られませんでしたが、会場に先に来ていたムスメが少し写真を撮ってくれました。(私たちの演奏風景を撮ってくれたのもムスメです)
私がちらっと見たのは寄席文字や着物体験などでしたが、福笑い
やアニメ描きなどのコーナーもあったようです。
和太鼓の演奏をBGMにしていたのは年配女性の水墨画で、巨大なスペースに墨を飛び散らせながらエネルギッシュに頑張ったおばあさまだったそうです。
13日と14日、このロビーだけでなく、テムズ河畔のあちこちで数多くのイベントやパフォーマンスが行われるようで、どこも人でごった返してました。
ロムス最終日の今夜日は、全国何箇所か便乗野外コンサートも行われたので、
「お天気がよくてよかった~~!」と嬉しかった人がたくさんいたことでしょう。20度くらいでもイギリスじゃ立派な夏だ。