<9月3日(水)> 晴れ晴天 30度以上             カメラ写真はクリックで拡大します


初日はどこにしようかということになったとき、ローマは初めてのトーチャンがアパートから行く予定の中では一番近いヴァチカンまでまず街の様子を見ながら歩こうと予想通り言い出しました。


断固反対! 私を最初から殺す気か!


そんなことしたら私は(その朝行く予定だった)ヴァチカンのドームへは上らないで下で待ってるからねと脅したら(本気だもんね。もう2回上ってるので私は構わないのよ)、歩くのは諦めてくれて列車と地下鉄で行くことになりました。ほっ! その後、何度も歩きたそうだったト-チャンをあの手この手で抵抗して結局歩かず終い。ほっ!ま、どんな地域かはタクシーの中からわかったからいいでしょう。


で、結局毎朝9時15分発くらいの列車に乗って出掛けましたが、この日は地下鉄A線のOttavianoという駅からちょっと歩いて、まずヴァチカン博物館Musei Vaticaniの入館行列具合をチェックして、すぐ入れそうだったら入ろうということにしたら(日本のガイドブックだと1時間待ちは当たり前とか書いてあるんです汗)、シーズンオフなのか誰も並んでなかったので、いきなり博物館というのもナンでしょうが、とりあえずここから始めましょう。しばらくお天気はよさそうなので、サンピエトロ寺院は焦らなくても大丈夫だ。


   
     そこに立ってるのはムスメと私

ヴァチカン美術館はルーブル美術館よりは少し小さいでしょうが、結構な大きさで、もちろん全部丁寧に見てたら一日では足りません。時間のない人は順路としては最後のシスティーナ礼拝堂にまっしぐらなのでしょうが、時間に余裕のある私たちは今日はここだけでもいいのでじっくり見ようと、部門別ではどこも飛ばさないで、誰も行かないようなエトルリア部門にまで行きました(これが、結構面白かった)。



  
                               みんなシスティーナに行っちゃったんだね

   
 フォルリの作品(一番向こうがリュートを弾く天使)          図書館の回廊
             
                                            
                                             エジプト時代にもおキツネさんが?


古代ギリシャ託児所   

ラオコーンは野外に


  
                    ラフェエロの間にある私の好きな絵 

館内はルールはともかくとして写真は撮り放題なのですが、システィーナ礼拝堂Capeella Sistinaだけは厳禁で、係員が「カメラは駄目だぞ~!礼拝堂だからな、静かにせい! 」と怒鳴りっぱなし。ドル箱ですからね、画集を買わなきゃならないように仕向けるのは理解できますが、偉大な芸術を厳かに鑑賞しようとしているのに、お前が一番うるさいんだよむかっ

目しっかり双眼鏡でも眺めましたが、何度観ても感動します。ローマで家族に見せてあげたいものを一つだけに絞れと言われたらこれです。この天井画に関するいきさつを描いた映画「華麗なる激情」The Agony and the Ecstasy(Cへスソンがミケランジェロ、Rハリスンがユリウス2世)をもう一度見たいものです。



ナイフとフォーク9時45分から4時過ぎまでちょっとだけ椅子に座っただけで歩き通し、出口近くのセルフサービスのカフェで軽くランチ。ここしかないのですが、メニュも貧弱であまりお勧めではありません。



馬出口に近いこの大らせん階段は、馬も歩いて下られるんですって。


ヴァティカン博物館、私、今までは2時間くらいで早足で通り過ぎるだけでしたが、今回はとりあえず全部回れて征服感ありニコニコ




普通であれば、ここまで来ているのだから隣のサン・ピエトロ寺院に行くのでしょうが、逆光で写真には不向きということで後日に。 代わりに地下鉄でSpagna駅に行き、スペイン広場Piazza di Spagna見物。


    



ちょっと前にこの辺では飲食禁止令が出て、さびしいかな、有名なスペイン階段でアイスクリームを食べてAヘプバーンの真似をすることができなくなったのですが、ペットボトルの水も飲んじゃ駄目だなんて、こんな暑い日にあんまりだ。

でも、ここも取り締まりが厳しくて、お水飲んでる若者が係員に注意されてました。

 暑いので日向はえらく空いてるスペイン階段。隅っこの日陰にはぎっしり人が座ってるんですけどね。

家階段のすぐ横にあるキーツ・シェリー記念館Keats/Shelly Momorial Houseに入ってみました。


私もこんなものがあるのは知らなかったくらいだし、訪れる人はまばらで、係員も訪問者も全てイギリス人。今は主にキーツ、シェリー、バイロンの本が展示されているのですが、静かで暗くひんやりした(冷房で)部屋の窓から陽光まぶしいスペイン階段を眺めると、1821年に25歳の若さで結核で死んだイギリス人詩人の無念さが胸に迫りますしょぼん


静かで哀しい記念館を出て、にぎやかなスペイン広場に出るとまるで別世界で、一時的に暗いイギリスに戻った気分だったのが、また明るいイタリアに戻ります。



スペイン階段を上りつめるとトリニタ・デイ・モンティ広場Piazza della Trinita dei Monti。同名の教会をちょっと覗いてから、歩いてピンチョの丘Monte Pinchに向かいいます。


公園は工事中だったりしてぱっとしませんでしたが、縁のテラスからの眺めは抜群で、眼下にポポロ広場Piazza del Popoloが広がります。





サンタ・マリア・デル・ポポロ教会Santa Maria del Popoloの中にはカラヴァッジョの大作が2枚あり。宗教嫌いのトーチャンはローマの教会には興味がないからと言っていたのですが、多くの教会には素晴らしい芸術作品があるので、旅行中かなりたくさんの教会に入りました。







広場を一巡して反対側の双子教会もちょっと覗いてから,広場に面するレストランで夕食。ポポロ広場で一番きれいといわれる夕陽を見ながらパスタやピザを食べて満足。


  



コルソ通り、コンドッティ通りを歩いてスペイン広場まで戻ったら、お昼よりもうんと人がたくさんいてびっくり。皆さんスペイン階段に夕涼みなのでしょうが、ちょっと不気味?

走る人トーチャンの万歩計は1万7千余りで、一番少ない日でした。博物館見物は歩数はいかないですもんね。


前の晩は、ロンドンとはあまりにも違う暑さと、通りの騒音と、(私だけ)空腹で苦しんで家族皆よく眠れませんでしたが、この夜は快眠。


さ、明日はもっとたくさん歩きますよ~~


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