寒いロンドンで、ローマの夏を懐かしく思い出しながら、旅行記の先を急がねば。今回は4日目を一気にアップ。



                                カメラクリックで写真は拡大します


<9月6日 土曜日> 薄曇り 


滞在中一番涼しい日でしたが、トーチャンの万歩計で25,600歩でしたからね、それを一気にご覧に入れますので、ご覚悟あれ。

お時間ない方は写真だけでも見てって下さいね。



  


キリスト教会が嫌いなトーチャンがなぜここに行こうと言い出したのか不思議ですが、ローマ滞在4日目はまずサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂San Giovanni in Lateranoへ。


教皇座がヴァティカンに移るまで、長い間カトリック教会の中心的存在で、法王の戴冠式もやってたそうです。今でもローマでは2番目に重要な大聖堂なんだそうで、それまで迫害していたキリスト教を公認したコンスタンテイヌス帝が寄贈したというのですから、4世紀からですよ。


  


数々の修復を経て、色んな様式が混じってますが、長い伝統と格式を誇るカトリック教徒にとっては精神のよりどころなんでしょう。観光客ひしめくヴァティカンのサン・ピエトロ寺院とはえらい違いで、ほとんどの人は本来の目的で来てるように私にはみえました。熱心にお祈りをする人はサン・ピエトロ寺院でもいるのでしょうが、観光客のどよめきのないこの大聖堂ではそういう人の呟くまで聞こえてきそうな敬虔で厳かな雰囲気。



ローマではお坊さんや尼さんをよく見かけるのですが、ここにも世界中からの聖職者が感激する姿がたくさんありました。一番大きな東洋人グループは日本人かと思ったら中国の尼さんたちでした。当然やぼったい格好だから区別がつかないでしょ? でも、中国のどこから?


表で写真撮ってた人たちはおそらくフィリピンからでしょう。



カトリックの専売特許である懺悔をしている人も何人か見かけましたが、面白かったのは、20近くはあった懺悔室に何語で懺悔するかボックスか示してあったこと。


でもイタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語だけ。

英語はないの? 


他のところにアメリカ人御用達のカトリック教会があったので、そっちに行けってことでしょうかね? 




教会に入るのは無料ですが、中庭は有料。 他に誰もいませんでした・・・
  


ここはアッピア街道が始まるちょっと真ん中からは外れたところにあるのですが、また地下鉄で真ん中に行きます。


次に行ったところはアラ・パチスAra Pacis Augustae


内乱を終結させ平和をもたらしたアウグストゥス帝への礼賛を表す平和の祭壇で紀元前9年に初公開され、1970年に再現。修復のため長期間の閉鎖されていたものを、近代的な建物で覆って最近再公開されたもの。オリジナル部分は少ないのですが、白く明るい清清しい気持ちの良い空間です。観光名所からはちょっと離れているしあまり人気がないのか、シーンとしてたのも、古代ローマに思いを馳せるのにはグー。

  
  


すぐ隣には、紀元29年に建てられたアウグストゥス帝の廟Mausoleo di Augustoもありました。中には入れませんが、当時は写真の模型のような形で、のアレキサンドリアにあったアレクkサンダー大王の墓を模したそうです。


  

静かなローマを味わった朝でしたが、この後は歩いて10分くらいのナヴォーナ広場へ。


ナイフとフォーク今回のアパート宿泊のことでお世話になったローマ在住のバンビさんとランチは、彼女あがよく行く賑やかで庶民的なレストランでピザとパスタ。ご主人がイタリア人のバンビさんは英語もお上手。


ランチの後しばらく散策に付き合って下さり、色々お喋りできて楽しかったです。あらためてなるほどと思ったのは、なんでもロンドンに集中してるイギリスとは違うイタリアでは、日系企業の就職はミラノにいかないと難しいということ。ローマは外国人にとっては観光の街、そう言えば、街を歩いても高い所から見下ろしてもビジネス街はなかったわ。


トーチャンの噴水巡りであちこち歩き回り(なんでもすぐ系統的になってしまう理科系のトーチャン、今回はローマの噴水をテーマにしたみたい)、バンビさんと別れてからはトレヴィの泉Fontana di Treviに。こないだもちょっと行ったのですが、その時は日の差し方が気に入らなかったということで、今日がちゃんとした写真撮影日なんです。


  

「今日は俺様にもちゃんと光が当たっとるから、良い写真撮れるじゃろ」、とネプチューン。

  



人気のあるのも当然ですね、この噴水がやっぱり一番絵になりますもん。


噴水自体が大きくて立派な割りにはその前の広場は狭いので、階段に座って噴水を長い間見ている人観光客がひしめきあって押し合いへし合い状態なのですが、


皆の「わーい、ローマにいるんだ~!」という嬉しさが感じられて、混んでても和やかだし、滝のような水の音を聞きながらいつまでもここに座っていたいという気になります。



むっしかし、私たちはここでゆっくり休んでいるわけにはいきません。ボルゲーゼ美術館が予約してあるんです。

トレヴィからボルゲーゼまでちょっとした距離なので、普通は乗り物で一足飛びなんでしょうが、我が家は鬼軍曹の号令の元、もちろん徒歩行軍。足のマメの痛さってのは歩いているうちに麻痺して感じなくなるものですね(しばらく止まって再び歩き始める時が一番辛いですが)あし走る人


  


トリトーネの噴水蜂の噴水が可愛いバルベリーニ広場経由で、映画「甘い生活」の舞台となった当時はトレンディだった高級地域のヴェネト通りを歩き(先回私だけここに泊まったので懐かしい)、なかなか公園には辿りつけません。

  

カクテルグラス女友達と来た時はあそこのカフェでのんびりお酒飲めたけどね。格式ある堂々としたローマのトップホテル「エクセルシオーレ」には恐れ多くて中に入ることすらできませんが。



広いホルゲ-ゼ公園Villa Borgheseには路線バスも走ってますが、私たちはたくさん歩いて美術館にギリギリ着いたら、今日は空いてるみたいで、予約しなくても入れたみたいです。


  


ボルゲーゼ美術館Museo e Galleria Borgheseはヨーイドンで入場してから制限2時間。展示数はそう多くはないですが、絵画も彫刻も駄作がなく見応え充分。元枢機卿の邸宅の内装も素晴らしく、落ち着いて鑑賞できる極上の美術館です。入り口で荷物を預けるので写真は撮れませんが、そのほうが余計なことに惑わされないですしね。


見終えてからまた歩いて次の場所まで行くのは嫌だと私が反乱を起したので、一度乗ってみたかった10人くらいしか乗れない小さな路線バスでバルベリーニ広場まで行き(短い距離だけど)、そこで夕食。今日はランチに時間を掛けたので、夕食は早食いということでバルベリーニ広場に面したカフェでサンドイッチ。大好物の生ハムとメロンも食べたからまあいいか。


さ、すっかり暗くなったし、そろそろ帰ろうか、

と思ったら大間違いで、カフェでちょっと休んで回復したものとして、これから夜景ツアーに繰り出します。
バスツアーとかじゃなくて、ここから自分たちで歩くんです、もちろん。



やや欠け月

またトレヴィの泉に戻り、パンテオン、ナヴォーナ広場、サンタンジェロ、ヴァティカンと、途中でお腹が空いたのでピザの切り売りを歩きながら食べて歩きましたさ。もう惰性で脚が動くもんね。


  

トレヴィには、昼よりさらにたくさんの人がいて、夕涼みしてました。

  
    
パンテオンの前の広場はすごく良い雰囲気だったので、後日夕食に行きました。

  
あちこちの路地は野外レストランになっていて、これが夏のローマで一番魅力的な面かも。ギリシャ柱はハドリアヌスの神殿の一部で、新しい建物の部分として利用されてます。


  

  

  


10時半の最終列車に間に合わなかったので、ヴァティカンからタクシーで帰りました。

翌日は遠出するのですが、いつもより朝早く起きる予定が、この日の疲れでちょっと出遅れました。


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