「椿姫さん、そう言えばしばらく着物お出掛けの記事がないですね、今年50回という目標を達成した後はやる気が失せたんですか?」
いーえ、そんなことは決してございませんのよ。 (実はここまで来たら、目指せ60回!ですから)
この10日間で4回着ましたんで、以下ざっとまとめてアップしましょう (クリックで写真は拡大)。
10月11日土曜日のロイヤルオペラハウスのラ・ボエーム一回目。
ネットで買って友人に日本から持ってきてもらった白地に赤い花柄のおニューの着物をしつけ糸を取って初めて着ます。安物ですけどね。
こんなの50過ぎた人はまず買わんだろ、と誰でも思うでしょうが、
はい、自分でもそう思います。
だけど、お琴弾く時とかならいいことにしましょう。今日はお琴じゃないですが、オペラハウスは多少派手なくらいでちょうどいいですしね。
オペラにご一緒した方が風邪で着物を着られなくて洋服だったので、淋しい一人着物になってしまいましたが、一人なら余計華やかにしないとね。
帯は、秋になると登場する一応季節限定の糸菊柄の袋帯。
気に入って自分で買った数少ないまともな新品帯のひとつです。
ピアニストの名前が似てるので誤解して切符を買った人まちがいコンサート ですが、着付けの先生Aさんがまちがいを承知でご一緒して下さいました。
こないだ数人でドン・ジョヴァンニにご一緒したときは、ショッキングピンクの小紋
で!!!というほど若々しく装って
一際目立ってらっしゃったのですが、今日はシックな濃い緑の紬でシックに。
でも水色の半襟と赤い花柄の帯揚げ(スカーフだそうです)で決して地味ではありませんね。さすが。
私は前回と同じ帯に灰色掛かったベージュの抽象薔薇模様の小紋。
10月18日は日本からいらしたブログ仲間でオペラファンのヴァランシエンヌさん
と大英博物館でアフタヌーンティー。これで20ポンドちょっとの値段は、一流ホテルよりもかなり安いです。豪華な雰囲気はしないけど、グレート・コートは明るくて気分良いです。
私の着物は前回と同じベージュの抽象薔薇。記事タイトルのしりとり着物の意味がそろそろおわかりでしょうか?
最初からそうしようと計画したわけではないのですが、今の季節にぴったりの山に紅葉の帯を締めたくて、どの着物にしようか迷い、結局前回と同じだけどこれにしました。今、イギリスは枯葉や紅葉で晩秋の風情一杯なんですよ。
帯まわりの色目を抑えたつもりですが、写真で見ると、前回の黒地糸菊と大して変らないですね。
この後、ロイヤルオペラハウスのちょっとした無料コンサートにも行きました。それは又あらためて。
10月19日の日曜日は、このまま「しりとり」を続けると、昨日の紅葉帯を締めなくてはならないのですが、
この薄い抹茶色の帯は意外に組み合わせが難しくて、
あれこれ迷った結果、昨日の着物とのコントラストで濃い色の着物がよかろうと、持ってる中で一番ダークな黒緑花柄小紋に。
行ったところが知り合いのお誕生日パーティだったのでちょっと華やかさに欠けましたが、他にお三方いらした着物姿、皆さん綺麗な色で盛り上げて下さったので、引き立て役にはなったでしょう。
お寿司が美味しかったし、日本食の楽しいパーティでした
真ん中のブルーグレーの着物の方がバースデー・ガールですが、着物は10年ぶりとのこと。でも練習して自分で着付けなさったんですよ。凄い美人さんなので、これを機会にロンドン着物ライフに突入して下さると私も嬉しいです。
というわけで、秋の帯2本をテーマに頑張った10日間でした。これで今年56回
着物しりとり遊びは短かったですが、これでお終い。
同じ着物を2回続けて着るのはつまんないし、次はイアン・ボストリッジのリサイタルのかぶりつき席ですからね、足元でうっとり見惚れる私たちがイアン博士の視線に入るかもしれないので、目立つように明るい色で派手にしなくちゃ。