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<11月1日 土曜日>


ガルニエでバレエを観た後、折角だからパリの夜をもっと楽しみましょうよ、


それなら、古いシャンソンを生で聴かせてくれる古き良きパリの雰囲気を味わえるライブハウスはどう?


フランス語がわかるんだから(私以外のお二人は)、観光客向けじゃなくてパリっ子が行くようなところがあるといいね、


と、行く前から探したのですが、結局、パリの日本語ガイドブックには必ず載っているオ・ラパン・アジルAu Lapan Agileくらいしかないことがわかりました。東京の方がたくさんイメージぴったりのシャンソンのライブハウスがあるみたいですよ。


去年8月 に家族とモンマルトル観光をした時に外から見たのですが、その時の記事にはこう書いてあります。


「エディット・ピアフも唄っていて、ピカソら芸術家も通っていたというこの有名シャンソン酒場、外から見るとすごく小さいんだけど、中はドラエモン的空間が広がっているかしら? 

中でシャンソン聞きたかったけど開始時間が遅いのでパス。例えすぐに始まったとしてもトーチャンのリストには入ってないので素通りでしょうけどね。 (これも、私が密かに作っている「いつか実現したいトーチャン抜きのパリのんびり旅行」の日程候補に入れておきましょう。)」



ということで、かなり小さな場所おを想像していたのですが、実際に入ってみたら、予想よりも小さくてびっくり。暗い所にテーブルと椅子がぎゅーぎゅー詰めになってて、50、60人くらい座れるかしら。


料金はアルコールドリンク一杯付きで24ユーロ。2杯目からは、例えばお水だったら6ユーロなのでリーズナブルと言えるでしょう。




ガイドブックにはアメリカ人や日本人の観光客が多いとあったので、歌の合間のお喋りは英語なのかしらと思ったら、全部フランス語でした。客の国籍によってもしかしたら変えるのかもしれないけど、今日はほとんどがフランス人だったみたいで、まるで歌声喫茶のようにコーラスしたりました。フランスの田舎からのお上りさんでしょう。



カラオケ
パリの空の下、パリの屋根の下、パダン・パダン、セ・シ・ボン、ばら色の人生、パリのお嬢さん、私の心はヴァイオリン、私の回転木馬、詩人の魂、聞かせてよ愛の言葉を、人の気も知らないで、枯葉、小さな靴屋さん、愛の賛歌、ミラボー橋、ミロール、メケ・メケ、ろくでなし、ラストダンスは私に、ラ・メール・・・


というような日本人にお馴染みのいわゆるシャンソンを聴きたかったのだけれど、知ってる曲は2、3曲だけ。お喋りも多くて、この日はマルセイユからのグループがいたみたいで、マルセイユ・ジョークを飛ばしてたようでした。


観客参加場面もあり、私の連れがヤマハー!とか言われてコケにされてました。どうして日本人だってわかったのかしらね? (注:私は着物姿でしたwww)


ピアノとアコーディオン伴奏だったのですが(帰り際にはヴァイオリンも)、肝心の歌手の質が、もちろん下手ではないけど、感動する程上手とは言えず、昨晩のオペラ歌手と比べちゃいけないけど、メゾソプラノのお姉さんが歌ってくれたシャンソンは凄くよかったので、彼女がここでずっと歌ってくれたらいいのに、とつい思ってしまいました。


1時間ちょっといた間に4、5人の歌手が歌ったりジョークかましたりしましたが、ミレーユ・マチューのような歌い方のおばさんが一番上手で、彼女のラ・ボエーム(シャルル・アズナブールの)が一番よかったかな。


12時過ぎて、これ以上いると帰りの足に困るかもしれないと心配になり(モンマルトルのサクレクール寺院の裏の淋しい所なの)、3人でメトロでモンマルトルから帰ってきました。




ワインチーズ


でも、ちょっとお腹空いたね、ってことで市庁舎近くのカフェに入りましたが、、もう食べ物は終わったので、チーズとケーキとワインにパンをたくさん食べて空腹凌ぎ。


アパルトマンに帰ったら2時で、実に充実した楽しい一日でした。


草履でたくさん歩いたので、マメはできませんでしたが、足の裏がヒリヒリ。

話をシャンソンに戻しますが、


パリには歌も上手で雰囲気もそれらしいシャンソニエはないことがわかったので、やっぱり一番良いのはiPodかなんかでエディット・ピアフとか聴きながらセーヌ河下りしたり河沿いの石畳を歩いたりすることでしょう。


実はうんと昔からそういうことができたらいいなと思ってたんです。今なら簡単にできるのだから、これは実現させなければ。日本からシャンソンのCDどっさり持ってきたし、去年パリでも買ったので、たくさん持ってるんですよ。

いつかこの中から好きなのを抜粋して、エディット・ピアフやイブ・モンタン、ジルベール・ベコー、ジャクリーヌ・フランソワ(死んでしまった歌手ばかりね)たちに一緒にパリを回ってもらいましょう。  


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