晴れ14日、突然夏が来ましたが、半日で終わってしまいました)くもり



4月15日、ロイヤルオペラハウスのClore Studioで行われたIn Conversation Robert Alagnaというイベントに行ってきました。

オペラ三昧イン・ロンドン



写真は撮れなかったので、初日のカーテンコール写真で我慢して下さい。


     オペラ三昧イン・ロンドン   


いつもはこのバレエのレッスン場を衝立で仕切ってほんの一部だけを使うので、こじんまりした良い雰囲気なんですが、今日はもっと沢山の人を入れて少しでもお金を稼ごうというROHの魂胆か(切符代は10ポンド)、今日はスペース全部を使い、がらーんとした真ん中にアラーニャがぽつんと座ってて妙な空間でした。


私たちは「この字型」に座らされたのですが、私は運良く彼の顔がよく見える側になったので満足だったけど、向こう側の人は哀れ。


ジーンズアラーニャのいでたちは、黒尽くめ。コンサートの舞台衣装も他のコンサートを観に来てた時もお洒落でばりっとした伊達男ぶりだったのに、今日はカメラ厳禁ということで手を抜いたか、どうってことのない無地のスーツと、洗って色が褪せたような長袖Tシャツでがっかり。これでは同イベントの丸ちゃん(アルバレス) の安っぽいサラリーマン風スーツとどっこいどっこいだ。


一年前のコンサート の時は目に付いた鬢の白髪も染めてました。(数メートル先でも双眼鏡でしっかり観察する私。何度か彼と目が合ったような気がして、照れてしまいました。変態と思われたかも)


ロボット他のインタビュー記事で、「僕は凄いお喋りなんだ」と自ら言ってたアラーニャ、まあ本当によく喋ること。(そう言えば、レストランで見かけたアンジェラ奥様もず~っと機関銃のように喋り続けてて、夫婦でいたら一体どういうことになるんだろうと心配になるくらい


彼のCDの曲が合計15分くらい流れた以外は、7時半から9時まで一人で喋りまくり、司会者もいたけど無用でしたね。生い立ちから、初期の活動、アンジェラとの出会い、スカラ座時間等々、多岐に渡り早口でたくさん話してくれました。


スピーカーを通して聴きづらかったし、訛りのある英語でイントネーションや言い回しも変なところもあったけど、まさにその外国人アクセントがチャーミングなのだから、英米人みたいに喋れるようにはならないでね。

英語は、数年前と比べたらすごく上達してて、日本の中学一年生程度の丸ちゃんの英語とは比べ物にならないくらい上手。これも他のインタビューで、「アンジェラとの会話は主に彼女の母国語であるルーマニア語」と言ってたけど、耳の良い音楽家は語学にも秀でてるわけだ(でも、じゃあ、丸ちゃんは?)

数年前にアンジェラが夫婦間はフランス語と言ってた記憶があるけど、自分の方が歩み寄ってるって言いたいのかしら?


何を語っても謙遜のケの字も感じさせないアラーニャは、腰が低そうな爽やか好青年のフローレスとは違うキャラだけど、いいんですよ、天性の素質に恵まれた人はうんと威張っても。


!!意外だったのは、埋もれた名曲を紹介するのが僕の使命と熱く語ったことで、会場で流れた曲もラ・ボエームとかありふれたアリアばかりのROH側の提案を拒否して自分で選び直したそうで、たしかに珍しい曲ばかりでした(ファンにはCDでお馴染みだけど)。仕方なく定番オペラばかり歌ってる彼だけど、一番やりたいのはベルリオーズのトロイ人なんですって。それは是非実現させてもらいたいです。


にひひ一番笑いを取ったのは、見捨てられた曲を救済する僕は怪傑ゾロだ、と言ったことかしら。更に、途中でここはイギリスだと気付いて、「あ、ロビン・フッドも同じだね。僕はロビン・フッドでもあるわけだ」、とお世辞も如才なく。


いつも愛嬌ふりまいて、明るくてサービス精神に溢れた人なんでしょうね、きっと。

一時間半も目の前で(もしかしたら作りものであっても)素顔に接することができて、長年のファンとしては嬉しかったです。

その後のCDサイン会は無視して、さっさと帰りましたけど。


明日(17日)はトロヴァトーレの2回目に行きます。


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