気持ちはドキドキクラッカーキスマークなんですが、いちいちキャーっ、とか信じられない!とか書いてたらしつこいし、いい年してアホと思われるでしょうから、ここは無理して冷静を装って淡々とレポートすることにしましょう。


4月29日、トロヴァトーレ終了後、ロイヤルオペラハウスのバックステージに行きました。誰でも入れるわけではなく、招待者リストに名前が載ってる人だけです。


で、一体誰が私なんぞを招待してくれたのかと言うと、これが、なんと、あのロベルト・アラーニャなんです


きっかけは、日曜日のランランのリサイタル


畑違いながらアラーニャがピアノを聴きに来てたんですが、シャイな私は話し掛けることなんてできないので遠くからパパラッチ写真を狙ってたのですが、休憩時間に度胸あるPrimroseさんがまず席に座ってた彼に声を掛け、私をわざわざ呼びに来て紹介して下さったんです。アラーニャとの写真も撮って下さり、感謝。


それで、アラーニャの隣に座って、「わたくし、大ファンなんであります。トロヴァトーレはすでに3回行きました。来週また行きます」、と言ったのに気を良くしてか、「じゃあ、終わってからdressing roomにおいで」、と言ってくれたんです。パタパタパタ・・(天に昇る音天使)。それで隣にいたマネージャーらしき男性に名刺を渡しておきました。


オペラ三昧イン・ロンドン
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       私の右腕はどこに? 実はしっかり彼の背中の回して抱きついてるんです。がっしりした体でした。



当日までの3日間は、マネージャーが忘れたり名刺をなくすかもしれないし、アラーニャの気が変わるかもしれないし、折からの豚インフルエンザで人に近寄るのはヤバイとされている今日この頃、果たして実現するのかどうか半信半疑で過ごしました。でも時折、「控え室にまで入れてもらえるんだろうか? そしたらシャワーを浴びて湯気の立ってるロベルトのガウン姿が見られるのかしらん、ムフフ」、などという妄想が広がったりして・・。


そして緊張の当日。


駄目元と言う割には一張羅の着物を着込んでる私。10時半過ぎの終了後、友人と3人でステージドアに急いで着くと、係のお姉さんが招待者リストを持って待ってました。

ちゃんと私も名前も載ってて、やれやれ。マネージャーさん、ありがとう。一見ファンにまでこんなサービスして大変でしょう。

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慣れているらしい同じ目的の人たちがいたので、その後を急ぎ足で付いていく私たち。ちょっとしたカフェを横目に、長い廊下を延々と歩き、リフトで上階に上がり、また長い廊下を行くと、バックステージツアーで来たことがあるような気がする所に。


初めてなのでお作法がわからないのですが、どうやらドアの前で待つようです。要するにステージドアの出待ちと同じですが、それすら一度もしたことのない私には興奮度大。


待つこと僅か数分で、ドアが開いてロベルト登場クラッカー


お洒落な真っ白いシャツと黒いスーツが素敵。(後で現れた指揮者のカルロ・リッツィとレストランにでも行ったようです)。まだマンリーコのメイクのままのような顔に見えましたが、さっきまで歌ってた興奮がまだ抜けやらずという雰囲気で、舞台そのままの大スターの輝きキラキラ



オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

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上機嫌で、待ってた十数人の全てに愛想を振りまいて、サインしたり抱擁したりサービスするロベルト。今日は彼の最後のパフォーマンスだし、上出来だったので、特に嬉しそうでした。


私のことも覚えててくれたようで(着物だからでしょうが)、満面の笑みで「ハーイ!」と抱きしめてくれ、手と頬にキスしてくれましたラブラブ!



私たちの着物を「ビューティフル!」と大袈裟に誉めてもらえたのも嬉しかったです。一番わかり易い華やかな着物にした甲斐がありました。ピンクの総絞りで若さが匂い立つようなTさんは日本人形みたいに可愛いし、ロベルトもきっと喜んでくれたにちがいありません。


ファンを招待したのはロベルトだけだったようで、他の歌手の控え室の前はシーンとしてました。隣の部屋からジーンズ姿のホロスフスキーが奥さんと出てきたのですが、足早に去ったので、気が付いたときは後姿が消える寸前。後で見たら、かろうじて写真に写ってましたが。


ラドヴァノスキーはまだ部屋にいたようですが、きっと「いやーね、またロベルトが沢山人を呼んで騒いでるわ」、とぶーたれながら、皆が去るのを待ってたのかもしれません。



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                                  ↑ 銀髪男が見えるでしょうか?


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ロベルト一行がどこかに去り、出口までの行き方のわからない私たちを係り員が案内してくれましたが、ステージドアにはアラーニャの姿はなく、でも数人のファンが待ってて、中から出てきたこの日本人は一体何者なんだ、という怪訝な顔してました。

気分も体も火照った私たちに、涼しい空気が心地よい幸せな夜でした宝石赤 ハア~~・・・


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