金曜日からの2泊旅行の目的の一つはパリで着物を着ることでした。
今までに何度かパリで二人で着物を着たことはあるのですが、今回は4人で賑やかに練り歩いてみたざんすよ。
着物を着たのは土曜日だけでしたが、まず、夜のコンサートの前に、うんとゴージャスにお茶でもしましょうということで、シャンゼリゼ通り近くの憧れの5ツ星ホテルジョルジュサンクGeorge V(今はフォーシーズンズ・ホテル。詳しくは→こちら のHPで )に勇気を出して入ってみました。敷居の高いホテルですからね、洋服ではとても踏み込めません。
写真で雰囲気わかって頂けると思いますが、そりゃあもう、期待通り、広くて明るくてエレガントな空間でしたわん。クリックで拡大してご覧下さい。
凝った作りのケーキのお味の方はまあ普通でしたが、よく気が付くサービスとピアノの生演奏の中、優雅な気分に浸れました。
saruさんは薄いクリーム地にカラフルな菊が散らばる愛らしい小紋と、紫色に二人の童が描かれた帯。
A先生は、ジャパン祭で人目で気に入ってお買い求めになったラメの入った紺色に白いレース柄。着る人を選ぶ着物ですが、粋な彼女にはよくお似合い。幅広い鮮やかな色目の半幅帯で。
さて、ジョルジュサンクでゆっくりし過ぎたので、シャンゼリゼ劇場までは急ぎ足で行かないといけません。
だけど、地図もない上、方向音痴の私が道案内なのに最短距離で着こうとしたのが仇となり、道の角度が私の頭の中では少々ちがってしまったようで(いつもでしょうが)、結局不必要に長く歩くことになってしまい、私は「すんましぇーん」と謝りっぱなし。
いえ、歩いていてはコンサートに間に合わないので、ひえーっ!と焦りながら、モンターニュ通りという超高級ブランド店が立ち並ぶゴージャスな通りを必死で走る着物姿の女3人(Y氏は一足先にコンサート会場にいらしたんです)。きっと、道行く人も笑ってたんでしょうねえ。ゆっくりウィンドウショッピングしながら歩く予定だったのにぃ・・・。
「地図を持たずに知らない街を歩くべからず」という当たり前のことをあらためて肝に念じましたとも (地図があっても迷うくせして、よく言うよ)
幸いシャンゼリゼ劇場にはギリギリ着き、安い切符なので上の階まで駆け上り、着席したときにはハアハア汗だく。コンサート前に、「お、着物の人がいる。トレビアン!」という視線を浴びる筈だったのに、こんなことになるなんて・・・
他にお二人、着物の方がいらしたのご挨拶したら、日本からわざわざ着物を持ってらしたんだそうです。
Y氏のお知り合いのフランス人女性は着物地のブラウスをお召しでした。
10時45分にコンサートが終わって外に出たら、わーい、ちょっと向こうにオレンジ゙色に照明されたエッフェル塔が見えるよ~!
11時まで待ったら、ほら、キラキラ~って光が塔を走るんだよ。きれい~ 一昨年家族とパリに来たときは毎晩パリ中のあちこちからこのちかちかエッフェル塔を何度も楽しんだっけ(→こちら )。
A先生のラメの着物もフラッシュに映えてチカチカ。
私は、「わっ、派手」、と案の定言われてしまった濃いピンクに花柄の小紋。今までお琴を弾く時にしか着たことないやつよ。荷物の重量を少しでも減らそうと半幅帯にし、A先生に片流しに結んで頂きました。
満足したので、着物は今回はこれだけ。一年前のパリには着物2枚と帯2本持っていったんですけどね(→こちら )。