<10月29日(木)>


11月に一人でのんびり日本に遊びに行こうかしらとも思っていたのですが仕事の都合でおじゃんになったので、余った休暇をちょこちょこ消化することにして、今日は夕方からはコンサートに出掛けますが、それまで家でのんびりブログでも書いて過ごしましょう、ってことで、今更のパリ観光記です。

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                                     カメラ写真はクリックで拡大します


カバン10月16日夜から2泊の着物仲間とのパリ週末遊びは、歩いて歩いて歩き回るトーチャンと一緒の旅行とは全く違うものにしたかったので、うーんとのんびりしたスケジュールにしました。お天気良かったので、結構お散歩もしちゃいましたけどね。歩きながらお店のウィンドー覗いたりするのに忙しくて写真はあまり撮らなかったけど、ざっと雰囲気だけアップしときましょう。


10月17日(土) くもり


前の晩パリ北駅に着いたのが11時近くで、泊めて頂いたマレ地区のフラットで話が弾んで明け方4時までお喋りしてたので、今朝はゆっくりと起床。

今日やることで決まっているのは夕方から高級ホテルでお茶することと、シャンゼリゼ劇場のコンサートだけなのですが、それまでちょっとこのあたりのお店を冷やかしたりしましょうとお散歩に出発。どこに行くとも決まっていないダラダラ散歩で、中国人経営の安いアクセリサリー店がたくさんあるのでついいくつか買い、その後だらだらと、いつも混んでるノートルダム寺院の前の広場を通ってサン・ルイ島縦断。


白黒のETの顔みたいになってる橋もありました。塗ってあるのではなくて、四角い紙がたくさん貼ってあるんです。河岸の石壁に貼ってあった紙はほとんどビロビロになってて折角のセーヌ河の美観を損ねてましたが。


屋台で買ったお惣菜でフラットで遅めのランチをしてから着物に着替え、ジュルジュサンクとシャンゼリゼ劇場に行ったときのことはこちら をご覧下さい。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン


<10月18日(日)> 晴れ


ニコニコピッカピカの快晴!

何をしようか前の晩になってあれこれ相談した結果、午前中は女3人でモンマルトル北のクリニャンクールの蚤の市に繰り出すことにしました。私にはちょうど30年ぶりのクリニャンクール、なんとなく覚えているお店とかもあり、雰囲気はそのまま。


アフリカ出身のお兄さんがやってる手作りのアクセサリーの屋台で3人で、「ねえ、これとこれとどっちがいいと思う? あっ、それ可愛いわ。おにーさん、これもう一つある?」とワイワイ言いながらのショッピングは楽しくて、ここだけで30分以上はねばったでしょうか。材料費も出ないくらいチープなので、モノ作りをするムスメを持つ私としては複雑な気持ちを感じつつも、ムスメのお土産と私の帯留用にペンダントを8個も買ってしまいました。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

                                   四角いトレーが私がせしめたもの

オペラ三昧イン・ロンドン   オペラ三昧イン・ロンドン

   これはガラス器屋さんだっかしら?


ペンダント屋さんでえらく長居してしまったので、アンティーク家具やらのまともなお店のある一角はさっと通り過ぎるだけ。じっくり探せば掘り出し物はあるのでしょうが、ポートベロとかカムデンロックとかロンドンにも似たような所はあるんだろうから、そのうち行ってみよっ!


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン


フラットで自炊ランチ後、夕方のユーロスター出発まで二手に分かれて行動することになり、私はsaruさんと二人でお散歩に。主だった観光はとっくに済んでる私たち、行った事がない所を試してみようと、私は昨日も歩いたのですがノートルダム寺院とサンルイ島を抜けて、アラブ世界研究所Institut du monde arabe(→こちら )というパリらしからぬ新しい博物館へ。


展示物自体は大したことはなかったけど(フランス語の説明ちんぷんかんぷんだしね)、斬新なビルは新鮮で、なんと言っても屋上からの眺めが抜群。空いてるカフェもあり、ここは穴場です。すぐそこのノートルダム寺院の上からパリを見下ろそうとすると入るだけで長蛇の列だけど(エッフェル塔はもっと混んでるよ)、このテラスはガラガラでおまけに無料(博物館は有料)。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

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   ノートルダム寺院の後姿                 彼方に新開発のデファンス    

オペラ三昧イン・ロンドン      オペラ三昧イン・ロンドン

青いのと赤いパイプはポンピドーセンター。サクレクール寺院も見えるでしょ


ここでのんびりお茶するのもいいけど、折角良いお天気だから、リュクサンブール公園まで歩いてそこでゆっくりしましょう。途中で壮麗なパンテオンを外から眺め、公園に着くと、なんだか凄い人だかり。


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                  クリニャンクールで買ったペンダント付けてます@リュクサンブール公園



オペラ三昧イン・ロンドン
これでは「枯葉よ~♪」という静かな秋のパリの雰囲気は味わえないので、公園の中にたしか自由の女神のオリジナル像もあるけどパスして、それよりも、かつて憧れたジェラール・フィリップの住居ってのが近くにあるから探してみましょうか。


ジェラール・フィリップ(こちら )は、フランスの美男俳優としてはアラン・ドロンの前任者という位置づけだけど、ドロンとタイプの違う典雅で知性的な名優でしたが、50年前に三十代で病死。私のイメージはスタンダールの「赤と黒」。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン


オペラ三昧イン・ロンドン
さりげなく高級で洒落た雰囲気の観光客はいない通りを歩いてセーヌ河に出たら、夕陽に輝くループル美術館。ガラスのピラミッドをちょっとだけ見て、黄昏の中をポンピドーセンター界隈へ。

saruさんはお散歩の最初に見つけて迷っていたバッグを結局お買い求めになり、私はあれこれ見ただけで何も買わず、長い午後のパリ散策は終わり。


結構歩いたけど、我が家のトーチャン鬼軍曹の号令による早歩きに比べたらうんと楽でお喋りしながらの楽しいだらだら歩きでした。



オペラ三昧イン・ロンドン      オペラ三昧イン・ロンドン


短いけど充実の週末、あとはユーロスターでロンドンに帰るだけなのですが、ここで思いがけず問題発生ガーン

イギリス入国審査はパリの北駅で行われるのですが、英国滞在ビザは大丈夫な筈の仲間の一人が、意地悪としか思えないようなことでイチャモンつけられて、昨今ビザ取得に試験も導入さたりして厳しくなっていることを実感。かなりギリギリに列車に乗り込み、間に合ってやれやれ。日本の新幹線とは違い、もし乗り遅れたら大変なんだから。


パリは近いけど遠くて、私たちはイギリスでも外国人ということを思い知らされました。簡単に行けないからこそありがたさを感じるわけですが。


しかし、ジェラール・フィリップの映画を名画座やテレビでうっとりと観ていた40、50年前は観光旅行なぞ思いもよらない時代だったのに、今は「会社の帰りにちょっとパリに行って来ま~す」、なんて境遇になり、私自身も世の中も変ったもんだこと、としみじみ。


ナイフとフォークワイン

素敵なパリのカフェやレストランの写真を期待してた方には申し訳ないですが、今回の外食はジョルジュサンクでお茶したのみで、あとはフラットで自炊でした。パリをよくご存知の方が調達して下さった食材でゆっくりお喋りしながら食事できたのは贅沢だし、お財布にもより優しいパリの過ごし方でした。


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