11月25日の夜、大英博物館のグレート・コートで、去年秋からの一年に渡る多数の日英修好通商条約締結150年記念イベントの閉会パーティが日本大使館主催で行われ、BGMとして仲間とお琴を弾かせて頂きました。
在英日本大使とグロスター公爵のスピーチもあり、数百人の招待客でフォーマルで盛大な催しでした。
でもその割には、こう言っちゃなんですが、食べるものがやけに少なくて、雇われ芸人である私たちも弾いてないときはゲストに混じってお好きなだけ食べて下さいと仰って頂いたのですが、どこにあるんや?!
なんとかお寿司3、4個にありついて空腹で倒れそうなのを防いだのですが、日本の皆様、ロンドンで税金の無駄遣いはしてないようですのでご安心を。
でも、飲み物はふんだんにあったので、口惜しいからシャンペン飲んじゃお。酔っ払って弾けなくなると困るのでほんのちょっとだけで我慢だけど
お客さんにはスピーカーを通してなんとか聞こえてたようですが、何百人もの歓談の声で掻き消されて自分たちの弾いてる音がほとんど聞こえないのが悲劇。
そんな所では調弦も難しいので、調子を変えなくても済む曲を中心に選び、雪はな(吉崎克彦)、こ手鞠(吉崎克彦)、日本のわらべ唄(野村正峰)、古今の調べ(野村正峰)、六段(古曲)の5曲を繰り返して3人で合奏。
BGMですから割と簡単な曲ばかりだったし、先生ははご都合悪くて出演できなかったのですが、まあなんとかサマになったんじゃないでしょうか。
和太鼓グループも出ましたが、和太鼓をやってる間はうるさくて会話もできないので最小限。
パフォーマンスの時間は私たち琴グループの方がうんと長かったけど、少し自由時間もあったので、知り合いに挨拶もできました。
着物の女性も何人かいましたが(男性も一人)、その中で一番綺麗だったのは知り合いの着付け師さん。私と似た色合いの刺繡のお着物が暗めの会場で映えてました。
だだっ広い空間のほんの一部が会場で、おまけに薄暗かったので、いまいち華やかさに欠けるパーティでしたが、有名なところで弾かせてもらえただけでも名誉なことだと思っちょります。普段は入れない裏方スペース潜入も面白かったし。
それに、お琴を運ぶだけでも大変なので(しかも着物で)、雨が降らなくてほんとによかった。
・・・内緒ですが、私のペパーミントグリーンの訪問着はこの夏に原宿の壱の蔵で買った古着ですが、後ろにシミがあるので信じられない程お安かったんです(新幹線で東京から名古屋にも行けないくらい)。サイズも大き過ぎるので、腰紐を胸下で締めておはしょりを調節。古着は安上がりだけど苦労が多くてね。